ちらりと見えた靴下にがっかり…スーツ時のソックス、正解は?


英国発祥のドレスコードでは、スーツスタイルで見せていいのは手と首だけ。スラックスと靴の隙間から素肌が見えてしまうのはマナー違反です。好みではなくても、十分な長さのあるものを選びましょう。とは言え、厚手の白ソックスなどカジュアルな靴下も論外。ビジネススタイルで選ぶべき靴下の鉄則を、雑誌や広告のファッションディレクター、俳優・芸能人のスタイリストとして活躍する森岡弘(もりおか・ひろし)さんにうかがいました。
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座ったときなど、「足元からちらりとのぞいた靴下に、がっかりさせられる」。こんな感想を話す女性は少なくありません。「ふだんは目立たないものにこそ、配慮できる」ことが、おしゃれへのこだわりと言えるのではないでしょうか。
スーツに合わせる靴下は、できるだけ目立たないものを選ぶのが鉄則です。ネイビーのスーツにはネイビー、グレーにはグレーと、同系色を選びます。靴の色に合わせてもよいのですが、パンツの色に合わせたほうが、簡単ですし無難です。あるいは、「常にチャコールグレーの無地」、と決めてしまっても結構です。この色に合わない色などありませんから。
ブランドのロゴ入りは避けましょう。入っていたとしても、同色で目立たないものを。素材は綿、ナイロン、ウールなど。厚すぎず、薄すぎないものを選んでください。厚手の素材はカジュアルすぎますし、肌が透けるほどの薄手はオジサン臭く見えます。
必ず、座って脚を組んだときにも、素肌が見えない長さを選んでくださいね。
■『NHKまる得マガジン 知ればランクアップ!スーツの鉄則』より