趣味

優雅に咲かせるユリ 品種選びがポイント


2013.10.29

‘カサブランカ’
ニュージーランドで育成され、オランダで発売された品種。純白、大輪で、ユリの代名詞ともいえるほどの人気と知名度を誇る。草丈120cm/花径18~22cm 。撮影:今井秀治

10月はユリの球根の植えつけ適期。来年の初夏、美しく豪華に咲かせるためには庭の環境に合った品種選びが肝要だ。園芸研究家の肥土邦彦(ひど・くにひこ)さんに聞いた。

 

*    *    *

 

世界には、北半球の亜熱帯〜亜寒帯に96種類のユリが分布しています。日本には15種が自生し、その半数は日本だけに生育する特産種です。

 

純白で大輪の花を咲かせるユリとして有名な‘カサブランカ’は、じつは日本に自生するユリからつくられた、オリエンタル・ハイブリッドという系統の園芸品種です。オリエンタル・ハイブリッドのもとになったヤマユリやササユリなどは、林の切れ目のように、水はけがよく木漏れ日の当たる場所に自生しています。‘カサブランカ’なども落葉樹の下のような、明るい日陰に植えつけると順調に生育します。

 

一方、イワトユリやオニユリなどのアジア原産のユリと、それらの交配種(アジアティック・ハイブリッド)は、日当たりを好みます。

 

庭の環境に合った品種選びが、来年優雅な花を楽しむためのポイントです

 

ユリ 3つの系統と特徴

 

1 オリエンタル・ハイブリッド

 

● 日本に自生しているユリをもとにつくられた園芸品種群

● 大輪で、香りのよい花を横向きに咲かせる

● 花色は、白、ピンク、赤。最近は黄色の品種も登場

● 水はけのよい、明るい日陰で栽培する

 

2 アジアティック・ハイブリッド

 

●日本を含むアジア原産のユリをもとにつくられた園芸品種群

● 原種に多いオレンジのほか、白、ピンク、赤など多様な花色がそろう

● 花は中輪で上向きに咲く

● 園芸的には総称して「スカシユリ」と呼ばれることもある

●日当たりを好む

 

3 ロンギフローラム・ハイブリッド

 

● 沖縄の海岸近くなどに自生するテッポウユリを中心に育種された品種群

● 細長い花が横向きに咲く

●日当たりを好む

 

■  『NHK趣味の園芸』2013年10月号より

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