趣味

油絵の質感をぐっとアップさせる「ひと手間」とは


2013.07.08

ナイフで地塗りをした張りキャンバス。

油絵は、亜麻や木綿などの布を木枠に張り、釘(くぎ)で打ち付けて、そこに「地塗り」を施したキャンバスに描くのが一般的。自分で張ることもできるが、木枠に張られて地塗りが施された状態の「張りキャンバス」が画材店などで市販されており、初心者はまずこれから始めるのが手軽でおすすめだ。

 

武蔵野美術大学油絵学科出身で、テレビなどでも活躍している城戸真亜子さんによると、この「張りキャンバス」に、ある一手間を加えることで、絵の質感がぐっとアップするという。

 

*    *    *

 

画材店で売られている張りキャンバスの布は、あらかじめ地塗りが施されています。そのような張りキャンバスで描くときにお勧めしたいのが、描き始める前に、その上からさらに自分で地塗りを行うことです。

 

右上の2つの写真は、ナイフで地塗りをした張りキャンバスと、買ってきたままの状態の張りキャンバスです。ナイフで地塗りをしたもののほうが、いかにも油絵らしい奥行きと深みが出ているのがわかると思います。確かにひと手間増えますが、自分で地塗りをすると、それだけでも完成した作品の風格が上がり、上手に見えるものです。また、地塗りをしながら絵の構想を練ったりするのも、よいイメージトレーニングになります。

 

また、例えば新緑の風景など、描きたい対象の色調が決まっているような場合には、その補色(緑に対しては赤系)の絵の具を地塗り剤に少し混ぜて地塗りをしておくと、色調に深みが出て、作品の完成度が高まります。

 

上級者編

 

張りキャンバスの布には、あらかじめ膠(にかわ)と地塗り剤が塗られています。この上から地塗りをするのではなく、何も塗られていない布に一から自分で地塗りを施す方法もあります。手間はかかりますが、納得のいく質感を自分で作り出せます。

 

また、布を木枠に固定する釘は、通常は木枠の側面に打ちますが、木枠の裏側に釘を打つ方法もあります。こうして作ったキャンバスは「フローティングキャンバス」「裏張り」などと呼ばれ、側面まで描くことで対象の「空気感」を取り出すことができると、近年人気を集めています。

 

■『NHK趣味Do楽 城戸真亜子の油絵って楽しい!』より

 

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