趣味

白く神秘的な多肉 マミラリア


2021.05.18

樹齢およそ10~15年の白鳥(はくちょう)。一般に流通している単頭のものを、胴切り(サボテンを横にカットし、仕立て直したり子株を出させたりする手法)して群生株に仕立てた。全体のフォルムがバランスよく、白い色もきれいに出ている。撮影:桜野良充

数多くの園芸家たちを惹きつけてやまない多肉植物の世界。ビギナーが驚き、マニアが感嘆する、その奥深い世界を、愛好家の方々がナビゲートする連載「さぁ、多肉ワールドへ」第2回では「マミラリア」を取り上げます。

 

*  *  *

 

白く神秘的柔和なたたずまい

 

メキシコに自生するサボテン科のマミラリア、今回は300種以上あるといわれるその仲間のなかで、白マミラリアと呼ばれるタイプを取り上げています。

 

まるまるとしたフォルムや、とげの代わりに柔らかく白い綿毛(めんもう)と呼ばれるものが生えているのが特徴。春ごろに咲くピンクの花もかわいらしいのですが、1年を通して変わらない白い綿毛は見飽きることがなく、多くの人たちが愛好しています。

 

日本には1950年代のサボテンブームのころから輸入されてきましたが、現在は海外から新たに株を輸入することができないため、株分けや実生での増殖が主流です。

 

理想は見える でもまだまだ先が見えない

 

愛好家の山川善司さんの自宅の敷地内には、3棟のビニールハウスがあり、実生も含め数万株のマミラリアなどのサボテンが栽培されています。最新のビニールハウスは昨年完成し、ハウスを低い天井高にして二重張りにしたり、両側面が簡単に開閉して通風や温度管理ができるようになっていたりと、工夫に富んでいます。

 

山川さんの朝は、そんなビニールハウスを巡るところから始まります。「調子はどうだ」と声をかけながら、毎日の微妙な変化を確認するのです。

 

「趣味で栽培するということは、常に進歩を求めることだと思います。こういうのがいい、という理想の形は頭の中にありますが、まだまだ届かないし、先が見えません。とにかく毎日することが多くて忙しいくらいです(笑)」

 

山川さんからは、よいマミラリアの条件ならいくつも出てくるのですが、ほかの植物に比べてどこがいいのか、という言葉はなかなか出てきません。ただお話をしてくださっている間、その手はよくマミラリアをなでていました。愛おしむように触れる様子が、その答えなのかもしれません。

 

「こうやって記事になることで、1人でも多くの人がマミラリアを始めてくれれば、それが全体の進歩になると思うのです。私だけでやっても、楽しくありませんからね」

 

■『NHK趣味の園芸』2021年5月号より

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