趣味

野菜の個性を知ることが大収穫への第一歩!


2021.04.27

撮影:成清徹也

もし、あなたが野菜の栽培に失敗したことがあるなら、それは、その野菜の個性に合わない環境で栽培したり、お世話をしたりしていたのかもしれません。相手をよく知れば、失敗しにくくなりますよ。野菜それぞれのキャラクターを知ることの重要性を、園芸家の深町貴子(ふかまち・たかこ)さんにうかがいました。

 

*  *  *

 

まずは、それぞれの野菜のキャラクターを知ろう

 

人間の個性を表す言葉に「十人十色」がありますが、野菜もまさに十人十色。豊かな個性をもっています。

 

スイカやオクラのように暑さが好きな野菜もあれば、エダマメやズッキーニのように暑さが苦手な野菜もあります。ラッカセイのように肥料をあまり必要としない野菜もあれば、ナスのようにしっかりと肥料が必要な野菜もあるのです。好む栽培環境もお世話の仕方も、一律ではありません。

 

まずは、その野菜がどんなキャラクターなのかを知りましょう。そして、そのキャラクターが最大限に輝くための栽培方法を、取り入れましょう。方法は簡単。その野菜がしてほしいことをお世話に取り入れ、してほしくないことをしなければよいのです。これも、人間と同じです。

 

野菜の「やる気スイッチ」を確実に押そう

 

どっさり収穫のために大切なのは、野菜の「やる気スイッチ」を確実に押すこと。そのためには、その野菜がしてほしいことを積極的に実践し、逆に、してほしくないことはやめましょう。

 

例えば、トマトは主枝(しゅし)だけを伸ばす「1本仕立て」にすると、養分が茎葉の成長に奪われず、実に集中するので甘くおいしい実になります。根の量が少ないエダマメは、1か所につき2株育てる「2本立ち」で育てると、お互いに支え合ってよく育ちます。

 

野菜のDNAに刻まれた原産地の気候風土をよ~く考えよう

 

人間に出身地があるように、野菜にも原産地があります。そして、原産地を離れた今でも、野菜はその気候風土を覚えているのです。

 

ナスは奈良時代に日本にもたらされていたほど長い歴史があり、さまざまな品種が日本で生まれています。それでも、生まれ育ったインドの気候風土を覚えていて、暑さと強い日ざし、肥沃(ひよく)な土と降水量の多い環境を好みます。一方、同じインドでもヒマラヤ山麓で生まれ育ったキュウリは、暑さも強い日ざしも苦手。涼しかった故郷の気候が忘れられないのです。生まれ故郷を懐かしむ人間と同じです。

 

野菜を育てるときは、原産地とその気候風土を調べましょう。暑さが得意なのか苦手なのか、水がたくさん必要なのか乾燥した環境が好きなのか、野菜の好みが見えてきます。

 

■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2021年4・5月号より

このエントリーをはてなブックマークに追加

  • bnr-texttop2021-300×56

  • テキストビュー300×56

  • bnr-eigo2021_300×56px

000000361432021_01_136

NHKシャキーン! シャキーン!の木のきのまたゆ

2021年04月28日発売

定価 1650円 (本体1500円)

000000818522021_01_136

頭をつかう新習慣!ナゾときタイム2

2021年03月25日発売

定価 1100円 (本体1000円)

000069235942021_01_136

NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 おちょやん Part2

2021年02月27日発売

定価 1210円 (本体1100円)