趣味

慈しむようにゆっくりと楽しむ 美しい多肉チレコドン


2021.04.14

パニクラーツス(阿房宮)は最大級の種。自生地では1mを超えるような株は赤く美しい花茎を出すが、国内でそのサイズに育てることは難しい 撮影:丸山 光

数多くの園芸家たちを惹きつけてやまない多肉植物の世界。新連載「さあ、多肉ワールドへ」では、ビギナーが驚き、マニアが感嘆する、その奥深い世界を、愛好家の方々がナビゲートしてくれます。第1回では、国際多肉植物協会部会長の金子未由(かねこ・みゆ)さんがチレコドンを紹介します。

 

*  *  *

 

独特の株姿と幹の質感

 

チレコドンは南アフリカ周辺に自生するベンケイソウ科の植物です。1970年代後半までは、コチレドン(子葉の意味)属として分類されていましたが、新たにチレコドン属として独立しました。コチレドンの綴りを並べ替えて命名されたために、少し紛らわしくて困ってしまいます。

 

同じチレコドンでも、その形状はさまざまでバリエーション豊か。レティキュラーツス(万物想)やワリチーなどは、その独特な幹の質感でコーデックスの人気種となっています。

 

 

ずっと好きでいられるひと鉢を探すなら

 

今回チレコドンを紹介してくれた金子未由さんは、2階建ての温室を中心に多種多様な多肉植物を栽培しています。どの種類、どの個体にも見るべきところがあるという考えから「どうしてもふやしてしまう」といいます。

 

チレコドンという多肉植物の魅力はどこにあるのでしょう。

 

「葉よし、幹よし、姿よし、です(笑)。どの部分を見ても味わい深くて、全体を眺めてもやっぱり見飽きない鉢が多いです。

 

チレコドンはゆっくりと育ちます。微調整はできても、全体をつくり直すことはできません。そういう時間の積み重ねが一つの鉢に詰まっているといえます。もし、ずっと好きであり続ける、そういうひと鉢が欲しいのなら、チレコドンを選ぶことをおすすめします」

 

大きく育てることよりも、自生地での姿を思い起こさせるような株姿のまま、その表情が変わらないまま育てることが、金子さんの栽培の方針。慈しむようにゆっくりと楽しめるのがチレコドンなのです。

 

■『NHK趣味の園芸』2021年4月号より

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