趣味

奇抜な花形・株姿を楽しむ 原種デンドロビウムの魅力


2021.03.13

テトラゴナムは四角く角張ったバルブをもち、この形から種名がつけられた。撮影:桜野良充

洋ランを代表するグループの一つデンドロビウムは非常に多くの種を含み、その株姿や花は変異に富んでいます。多肉植物にも負けないユニークなものもたくさんあり、最近は通販やイベントで原種の人気が高まっています。「あなたも原種デンドロビウムに触れ、その奥深さを知ってください」と話すのは、園芸研究家で、ラン専門の農園を経営する江尻宗一(えじり・むねかず)さんです。

 

*  *  *

 

花の美しさ中心だったこれまでのデンドロビウム

 

デンドロビウム(Dendrobium)はラン科植物のなかで2番目に多くの種を持つ属とされています。現在確認されているだけでも1100以上の種がアジア・オセアニア地域に生育しています。分布域が非常に広いため、〈1〉ヒマラヤから東アジア原産のタイプ、〈2〉東南アジアの熱帯地方原産のタイプ、〈3〉オーストラリア東部原産のタイプに分けられます。

 

これまで私たちがデンドロビウムとしてよく知っているのは、ノビルやキンギアナムに代表されるタイプ〈1〉と〈3〉で、花が咲いたときに美しい原種やそれらの交配種を楽しんできていました。種類こそ違え気候が似ていることもあり、タイプ〈1〉と〈3〉は栽培方法もよく似ています。

 

奇抜な花形・株姿を楽しむこれからのデンドロビウム

 

タイプ〈3〉の変異に富んだ原種に加え、最近ふえてきているのはタイプ〈2〉のデンドロビウムです。株姿や花の咲き方がユニークなものが多く、これまでのデンドロビウムとはまったく異なるものばかり。最近はやりの多肉植物のような雰囲気をもつものもあったりします。美しい花もありますが、どちらかといえば珍花、奇花とも思えるものがたくさんあります。なかには花が数時間しか咲かない種もあり、このような花は自分で育てなければ絶対に見られないはずです。もしかしたら仕事に出ている間に咲いて、帰ってきたら咲き終わっているかもしれません!

 

原種デンドロビウムは集める楽しみ、育てる楽しみがいっぱいです。

 

■『NHK趣味の園芸』2021年3月号より

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