趣味

よい土ってどんな土? 5つの条件と健康診断


2020.12.16

野菜を健康に育てるためには、土の健康が第一です。初心者でも簡単にできる、土の健康診断法を紹介します。診断結果から改善点を見つけ、土作りに役立ててください。技術士、農学博士の藤原俊六郎(ふじわら・しゅんろくろう)さんがアドバイスします。

 

*  *  *

 

健康な土の5つの条件

 

土は、野菜が根を伸ばして、水や肥料を吸収するために重要なものです。土が健康なら野菜の生育はよくなります。健康な土の条件は主に5つ(下記)あり、これらをあわせもつのが「地力のあるよい土」です。

 

・軟らかく、根がよく伸びる(物理性のよい土)

・有用な微生物が多い(生物性のよい土)

・水はけと水もちがよい(物理性のよい土)

・土のpH(酸度)が適正である(化学性のよい土)

・適切な肥料分が保たれている(化学性のよい土)

 

テキストで紹介している3種の診断法は、物理性と化学性をチェックするものですが、物理性と化学性がよい土は微生物が多く、生物性に優れた土でもあります。

 

野菜に必要な栄養(肥料)は診断法だけではわかりません。家庭菜園では、ややもすると肥料を多くまきがちになります。肥料をやり過ぎると土を悪化させ、野菜の生育が悪くなることがあるので、適量を施すことを心がけましょう。

 

よい土には、1g当たり1億個以上の微生物がいるといわれ、ミミズなどの土壌動物も多く生息しています。これらの有用生物が多いほど土は肥沃(ひよく)になるので、土作りの際には、微生物や有機物をたっぷりと含む堆肥が欠かせません。多様な生物が生息していれば、病原菌などの異常繁殖も抑えられます。

 

土の軟らかさをチェック

 

よい土の条件の一つは、土の軟らかさです。野菜の根がよく張る範囲を作土、根が張れる範囲を下層土(作土の下の土)と呼びます。作土が深さ約20cm、下層土が約40cm以上、合わせて60cm以上あれば、合格です。

 

チェックのやり方は簡単です。作土の場合は、力を入れずに割り箸全体がスッと入るか、クワを軽く振り上げて刃の重みで土にめり込ませ、柄の接合部分近くまで入ればOK。たやすく入らない土ではのびのびと根を張れないので、クワで掘り起こして軟らかくします。

 

下層土は硬すぎず、軟らかすぎないのが理想です。長さ1mほどの長さの支柱を力いっぱいさし込んで、地表から約60cmの深さまで入れば十分です。

 

40cm以下しか入らなかった場合は、スコップで60cmの深さまで掘り返し、掘り起こしたところに堆肥を入れます。60cm以下の場合は、ダイコンなどの根菜類を育てるのには不向きです。深く掘り起こして軟らかくするか、高畝(たかうね)にするなどの対策をとりましょう。

 

※土の水はけ、pH(酸度)のチェック方法はテキストをご覧ください。

 

■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2020年12月・2021年1月号より

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