ふんわり丸くて柔らかい! 春どりキャベツの魅力


冬を越して、春に収穫するキャベツは、ふんわりと丸い形で、葉が柔らかいのが特徴。栽培期間は長いですが、手間はそれほどかかりません。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに、春どりキャベツの魅力についてうかがいました。
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春に収穫するキャベツは葉が柔らかいのが魅力
キャベツは年間を通して栽培できる野菜です。家庭菜園では、夏から初秋に植えつけて秋から冬に収穫する「秋冬どり」が主流ですが、ほかに春に植えつけて初夏に収穫する「初夏どり」、そして今回の「春どり」もできます。
「秋冬どり」が主流になっているのは、定植後の涼しい気候がキャベツの生育に適していて育てやすく、失敗が少ないことが大きな理由です。「初夏どり」は、害虫が多く発生する春から夏にかけて栽培するので、難易度が少し高くなります。今回の「春どり」は、冬越しさせるため栽培期間は長くなりますが、害虫の被害が少なくてすむのが大きなメリットです。
「秋冬どり」は、葉が密に詰まっていて堅めなのに対し、「春どり」は、葉の巻きがふんわりとしていて柔らかく、甘くてみずみずしいのが魅力です。「春どり」ならではの柔らかい葉のキャベツを、ぜひ育ててみてください。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2020年12月・2021年1月号より