趣味

なぜ張栩棋聖は「4路の碁」を趣味とするのか


2013.03.04

趣味を「楽しみとして好むもの」と考えると、張栩棋聖にとっての「4路の碁」は、まさしく「趣味」。今回は、問題を作るときの、アマチュアには想像もできない頭の中をのぞかせてもらった。

 

*  *  *

 

頭の中に碁盤をイメージするのはとてもいい勉強法ですが、意外に限界があります。

 

19路盤の碁は、棋譜を覚えていてもそれを頭の中で再現するのに力を全部使ってしまって、さらにその先の変化を検討するというところまでは働きません。でも、タイトル戦を打っているときなど、横になっても碁盤が頭から離れなくて困ることもあるんですけど(笑)。

 

僕にとっては4路の広さは頭で再現するときに、すごく楽でちょうどいい。全力で手のことだけを読んでいても形はほとんど忘れません。問題はいつも頭の中だけで作り、いいものができたら手作りの4路盤に並べて写真に撮ります。さすがにずっと保存はできないので(笑)。

 

若い頃は、自分はこれだけ読めるんだということを表現したくて大きな難しい問題を作りましたが、経験を積んで、誰も解いてくれない問題を(笑)、この世に出しても意味がないと気付きました。

 

いかにシンプルで実戦型で、こんなに狭くても驚きがある…そういう問題作りの方がむしろ自分にとっては挑戦的だし、いいと思ったものは人に伝えてこその価値だと思っています。問題を作っていて自分でもアッと驚く盲点があると、人に見せて「あ、やっぱり間違えたよね、今、間違えたよね」って、そういうのも楽しみですね。

 

囲碁には、対局が終わっても気が付かないこともたくさんあると思う。問題作りは、頭を柔軟にして、そういう盲点を減らす努力にもつながっていると思います。

 

■『NHK 囲碁講座』2013年2月号より

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