趣味

張栩棋聖がたどり着いた究極のシンプル「4路の碁」


2013.03.02

イラスト:丸山誠司

「詰碁作りが趣味」という棋士は大勢いる。中でも張栩棋聖は、趣味の域を越え、最近は「4路の碁」という新ジャンルを開拓して商品化にまでつなげた。その魅力をたっぷりお話しいただこう。

 

*  *  *

 

詰碁作りが好きということが基本としてあって、小さな碁盤で研究したこともあり…。でも、4路に至ったのは、自分の子供に教えるのが大きなきっかけでした。市販されている本もいろいろ読んでみたのですが、小さい子向けのものがあまりなくて、じゃあ自分で作ってみようかな、と。

 

4歳ぐらいの子には9路でも広くてどこに打っていいか分からなくなります。そこで、限界まで小さくしたのが4路でした。

 

隅は手筋の宝庫で、隅の詰碁が圧倒的に多いのですが、4路は隅と隅が近い分、変化が複雑で、大きな碁盤でできる手筋もたくさん表現できるうえに、4路でしかできない手筋もあります。3つめの隅、4つめの隅が加わって全局の問題——この中で最善の打ち方はどこか——もできて、詰碁とは違うジャンルができてきました。

 

最初は、ただ子供に教えるために石を取る問題を作っていたのですが、だんだん「プロを悩ますような手筋はないかな」と、ついついそういうことを考えるようになって(笑)。

 

いろいろ研究しているうちに、たくさんあるわけではないけれどプロを考えさせたり、アマチュア高段者を困らすぐらいの手筋もけっこう見つかりました。このぐらいのシンプルさで囲碁ができる。そして実は中身が深いものがあるというのは強みだと思います。

 

僕はシンプルなものに力があると思っていて、4路は究極のシンプル(笑)。このパズルを手に取って興味を持った子が囲碁を続けてくれると思っています。

 

■『NHK 囲碁講座』2013年1月号より

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