趣味

オーガニックって何?


2016.02.16

イラスト:斉藤俊行

「有機栽培」「オーガニック」と聞いて、何を思い浮かべますか。無農薬で、化学肥料を使わずに育てられた野菜? 虫食いだらけだけれど、安心・安全な野菜? 化学肥料で育てられたものより、甘くておいしい野菜? 今回は、知っているようで知らない“本当の有機栽培”について、とことん考えてみます。

 

*  *  *

 

図のラベルはJAS法(※)で有機農産物と認定された農産物のものです。このラベルを見て、あなたは何を思いますか?「堆肥(たいひ)などの有機物を投入して土作りに力を入れ、化学肥料や化学農薬をいっさい使用しない」。これが多くの人が抱く、有機栽培(オーガニック栽培)のイメージではないでしょうか。間違いではありませんが、明治大学の佐倉朗夫(さくら・あきお)さんが提案する有機栽培は、自然に沿った栽培方法で野菜の生命力を引き出す“本当の有機栽培”です。

 

「森林の植物や雑草は人間が何もしなくても育つのに、同じ植物である野菜は人間が過保護にして、植物としての本来の力をそがれてしまっている」。そう考えて、人工的な化学肥料や化学農薬は使いませんが、それは野菜の生命力を引き出すための手段で、目的ではありません。

 

野菜は生命力を引き出すことができれば、あとは自然に育ってくれますから、有機栽培は最も合理的な栽培方法であるとも言えます。営利を求めたり、JAS法の基準に縛られたりする必要がない趣味の家庭菜園こそ、生態系の一員として自然に参加し、おいしい野菜を分けてもらう、本来の有機栽培を楽しみながら実践できる場なのです。

 

(※注)農林物資の規格化や品質表示の適正化に関する法律。JAS法の有機農産物は「化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本として、播種または作付け前の2年以上(多年生植物にあっては、最初の収穫前の3年以上)の間、堆肥等による土作りを行ったほ場において生産された農産物」と規定される。

 

■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2016年2月号より

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