寄せ植えの写真を撮るなら窓辺がオススメ
ガーデニングを楽しんでいると、今この季節の様子を写真におさめておきたいという気持ちがつよくなってくる。好みの花だけを集めたり、自分だけの世界を作れる寄せ植えであれば、なおのことだ。写真家の川名廣義さんに寄せ植えを素敵に撮影する秘訣を聞いた。
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室内で花の撮影をするときに一番いいのは、窓から入る自然光を利用することです。強い光が直接当たるとコントラストがつきすぎて花の美しさが出ないので、直射日光が入らない窓辺で撮るとよいでしょう。
直射日光が入らないとはいえ、光は外から室内に入ってくるので逆光になり、花びらなどの質感をきれいに撮ることができます。屋外で撮るときに比べ、逆光だと手前が暗くなりやすいので、手前にレフ板や白い布などを置いて光を補うとよいでしょう。
室内で花を撮るときは、基本的にストロボを使いません。シャッタースピードが遅くなって手ブレしやすくなるので、三脚を使って撮りましょう。三脚を使ってじっくり撮るときは、カメラ上部のファインダーではなく、背面の液晶画面に被写体を映し出しながら撮るライブビュー撮影がおすすめです。
ライブビュー撮影では、液晶画面上でホワイトバランスや露出、細かなピント位置などを確認しながら撮ることができます。
このときセルフタイマー(シャッターボタンを押してからしばらくしてシャッターが切れる機能)にしておくと、シャッターボタンから手を離して、カメラと三脚の揺れが収まってからシャッターが切れるので、シャッタースピードが遅くてもブレずに撮ることができます。
■『NHK趣味の園芸』2012年12月号より