突然の足首の痛みは昔の捻挫が原因かも?


私たちの体を、地面のいちばん近くで支えてくれる「足首」。ずっと元気に歩き続けるためには、その足首の痛みを遠ざけることが重要です。整形外科(足の外科)・スポーツ医学がご専門の医学博士・橋本健史(はしもと・たけし)さんは、過去の捻挫や加齢が足首の痛みの原因だと指摘します。
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歩いたり走ったりしていて、突然、足首の痛みに襲われることはないですか? その主な原因は、若いころに足首を捻挫して、「足関節」が不安定なまま歩き続けていたこと。関節がグラグラしたまま歩くと、軟骨がすり減りやすく、何十年かのちに痛みが出ることが多いのです。捻挫の経験がなくても、加齢により足首を支える筋肉が弱くなり、知らないうちに関節が不安定になっている場合もあります。
そんなグラグラの足関節を保護するために大切なのは、周りの筋肉を補強すること。なかでも重要なのは、立っているときのバランスを保つ筋肉(長指屈筋と長母指屈筋、さらに母指内転筋)で、これらを鍛えることが足首の安定化につながります。
また、足は心臓からいちばん遠い位置にあり、血液循環が滞りがちです。簡単トレで、筋肉を強くするとともに、血流を促しましょう。
イラスト:きくちりえ(Softdesign)
※テキストでは、足関節(足関節)を支える筋肉を鍛え、血液循環をよくするトレーニングを紹介しています。
■『NHKまる得マガジン 未来の痛みにさようなら 37歳越えたら関節の寿命を延ばす簡単トレ』より