体幹力の基本「ドローイン」とは


体幹バランストレーニングの前には、ストレッチと「ドローイン」を行います。ふだん運動をしていない人は、いきなりトレーニングをしても効果が出づらく、体を痛めるおそれも。安全かつ効果的に体幹力をつけるため、土台作りから始めましょう。プロトレーナーの木場克己(こば・かつみ)さんにドローインとは何かを教えてもらいました。
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「ドローイン」は、体幹バランストレーニングの基本。息を吐くときにおなかを引き締め、吸うときにおなかを膨らませる腹式呼吸をしながらおなかの筋肉を鍛えるトレーニングです。ドローインを行うことで、インナーマッスルの「腹横筋」が収縮し、腹圧が高まります。腹圧が高まった状態でトレーニングを行うと、体幹のインナーマッスルを鍛える効果がアップします。
よく見かけるのは、体幹トレーニングと言いながら、アウターマッスルだけを鍛えている人。アウターは、体を守る鎧(よろい)のようなもの。鎧は体の外側をガッチリ守ってくれますが、鎧の下の体が弱々しければ、体の軸をしっかり保てません。そこで、鎧の下のコルセット=インナーマッスルを鍛えることが大切。そのために必要なのが、ドローインです。
インナーマッスルを鍛えれば、アウターマッスルに力が入りやすくなります。鎧とコルセットを同時に鍛えるために、トレーニングの前にドローインを行いましょう。
■『NHK趣味どきっ! みんなができる! 体幹バランス』より