料理

初めはのり弁、のち、お茶漬け ローカルスーパー発の人気のり弁当


2021.05.12

おかずは彩りを考えながら並べる。甘い煮豆はデザートの代わり。「最後にちょっとだけ、甘いものがあるとうれしいでしょ?」と中戸川さん。撮影:松本祥孝

神奈川県の湘南エリアを中心に12店舗を展開する、地域に根づいたスーパーマーケット。その総菜売り場から生まれたのり弁当が、静かな人気を呼んでいます。

 

「2020年1月に発売した当初は、年間で4万食程度の販売を見込んでいたのですが、12月までに9万食超を売り上げ、計画の倍以上のヒット商品になりました」と、販売促進担当の吉田徹(よしだ・とおる)さん。ヒットの秘密は、盛りだくさんのおかずと、途中でお湯を注いでお茶漬けにする楽しいアイデア。580円という価格の手ごろさも相まって、すっかり「ご近所の人気者」となりました。

 

考案したのは、西鎌倉店で総菜コーナーを担当する中戸川麻生子(なかとがわ・まおこ)さん。発売後まもなく、スーパーやコンビニなどが参加するコンテスト「お弁当・お惣菜大賞2020」で最優秀賞を受賞しました。

 

「コンテストを目指し、2019年の夏ごろから考えました。とはいえ、基本的には自分が好きなものの組み合わせ。のり弁いいな、お茶漬けもいいな、ならば両方いっぺんに食べられるようにしたらどうだろう、と。そこに総菜売り場で人気のおかずをのせてみました」と中戸川さん。

 

おかずは、塩ざけ、卵焼き、高野豆腐、がんもどきと野菜の煮しめ、きんぴらごぼう、白身魚と豆腐の天ぷら、ちくわの磯辺揚げ、大根の甘酢漬け、煮豆、という豪華版。のりごはんは、ごはんにかつお節、揚げ玉、昆布のつくだ煮、白ごまをのせて、その上を小さくちぎったのりで覆っています。

 

「のりは、箸を入れやすいようにちぎってからのせています。ごはんには顆粒の昆布茶を混ぜて、お茶漬けにしたときに味わいが増すよう工夫しました。揚げ玉も、お茶漬けにするとコクが出ておいしいんです」

 

購入者の多くは、夕食の材料を買いに来る近所の人たち。

 

「塩ざけは骨を外したものを使い、卵焼きやちくわは一口サイズに切るなど、食べやすさにも工夫をしています。念頭にあったのは年配の方や女性の方でしたが、幅広い層のお客様が喜んでくださいます」

 

気取らずおいしく、やさしさが詰まったいつもの味。そんな安心感が、人気を支えているのです。

 

■『NHK伝統と革新!すぐ使えるお弁当大百科』より

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