まるでフレンチレストラン! たらのレモンバターソース


料理研究家の上田淳子(うえだ・じゅんこ)さんが、“難しいこと抜き”でつくれる、ハレの日のおもてなしにぴったりの一品を毎月紹介する連載「実は簡単! ハレの日ごはん」。2月号では、鍋の具材として冬に大活躍の生だらでおしゃれな洋食をつくってくれました。
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冬においしい魚といえば、たら。たらといえば、鍋……。買い物しながら「えっ、ハレの日に鍋?」と自分にツッコミを入れた皆さん! まだ間に合います。今、手にした、その新鮮な生だらはそのままに。ねぎや白菜のかわりに、同じく冬においしい国産のレモンを加え、フレンチレストランさながらの魚料理をつくりましょう。
まずは、たらに塩をすり込み、余分な水けとともに魚のくせを引き出して、拭き取ります。この下処理をするとしないとでは大違い。ぜひ習慣にしてください。それからフライパンに並べてレモンをのせ、白ワインと水でふっくらと蒸し煮に。その蒸し汁にバターとレモン汁を加えるだけで、極上のソースになるんですよ。
今回は、たらのレモンバターソースに同系色のカリフラワーを添えて、シックにまとめてみました。ハレの日は、ファッションも食卓も日常から脱却。「おしゃれ」の楽しみを、どうぞお忘れなく!
※つくり方はテキストに掲載しています。
■『NHKきょうの料理ビギナーズ』2021年2月号より