イマイチな刺身をごちそうに変身させる一手間


料理:関岡弘美 撮影:鈴木泰介
スーパーなどで買ってきた刺身の盛り合わせ。刺身はそのまま食べるのがおいしい、とされるが、食べ飽きてしまうことも。そんなときはうまみやコクをプラスして新鮮な味わいの一品にアレンジしたい。料理研究家の関岡弘美さんに手軽でおいしいレシピをうかがった。
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たとえば解凍のまぐろ。どこか味が抜けたように思えたら、「づけ」にしてみてください。余分な水分が抜けて、身がグッとしまります。しかも、何もしない刺身と違って、しばらくおいておいてもおいしいのです。
【材料】(つくりやすい分量)
まぐろ…6切れ
つけ汁
しょうゆ…大さじ2
みりん(煮きったもの)*…大さじ1
酒(煮きったもの)*…大さじ1
*鍋で軽く煮立てるか、電子レンジに数秒かけて、アルコール分をとばす。
熱量:130kcal(全量) 所要時間:5分(つけている時間は除く)
【つくり方】
1 ボウルに、つけ汁の材料を合わせておく。
2 まぐろは熱湯に1~2秒ほどサッと通し(霜降り)、すぐに氷水にとる。ペーパータオルで水けをふき取る。
3 1のつけ汁に2のまぐろを入れてラップをぴったりと張りつけるようにかぶせ、冷蔵庫で1時間ほどつける。3時間以上おくときは、つけ汁から取り出し、ペーパータオルなどで包んでおくとよい。
■『NHK出版 あしたの生活 「深い味をつくる」レシピ』より