骨は何のためにあるの?


2013.03.02

イラスト:松村讓兒

支柱として人間の体を支える「骨」には、実はそれ以外に大切な役目があるという。杏林大学教授の松村讓兒(まつむら・じょうじ)さんが明かす、骨の知られざる真実とは?

 

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信念や気概をもった人を「骨のある人」というように、骨には変化しない柱のようなイメージがあります。でも、私たちの骨は日々その形を変えています。

 

そもそも、骨の役割は何なのでしょうか。もちろん、体を支える柱の役目もありますし、臓器を保護する役目もあります。でも、骨がもついちばん大切な役目は、実はカルシウムを貯蔵することです。

 

カルシウムは、体をつくる細胞が生きていくために必須のミネラルです。人の体には約1kgのカルシウムがあり、その99%は骨や歯に貯蔵されています。食べ物に含まれるカルシウムが吸収されて骨に蓄えられるのです。そして、全身組織でカルシウムが必要になると骨から溶け出し、血液によって運ばれます。

 

ところが、この貯蔵のバランスが崩れ、骨のカルシウムが減ってしまうと、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)が起こります。カルシウムが減った骨は体を支える力が弱るため、骨粗鬆症では骨折しやすくなってしまうのです

 

■『NHK きょうの健康』2013年1月号より

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