暮らし

シニア犬の夜哭き、粗相…どう対処する?


2013.07.23

イラスト:佐原苑子

動物医療の進歩や栄養状態がよくなったことなどに伴い、犬も高齢化が進み、認知障害の症状が出るケースが増えてきた。獣医師の井本史夫(いもと・ふみお)さんは「認知障害が出た犬の世話は大変なこともあるでしょうが、この先どうなるのかと深刻に考え過ぎないようにしましょう」とアドバイスするが、やはり不安なもの。

 

認知障害の代表的な症状である夜哭(な)きと粗相にはどう対処すればよいのか、井本さんにうかがった。

 

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◎夜哭きについて

 

シニア犬の認知障害での一番の悩みは、夜哭きです。症状がひどくなると夜通し哭き続けることもあり、飼い主の慢性的な睡眠不足だけでなく、近所迷惑にもなります。夜哭きをしたら、体調を崩していたり、痛みがないか、寒くないか、暑くないか、寝心地の悪い状態におかれていないかなど、ほかの要素が原因でないかチェック。これといった理由がないのに同じ調子の高い声で哭き続けるようであれば、認知障害の可能性大です。

 

認知障害が進行すると昼夜が逆転し、夜哭きにつながることもあるので、昼間寝続けるような状態であれば、昼間よく日光に当てる工夫をしましょう。日光に当たると体内時計が修正され、昼寝の時間が短くなればその分夜眠れます。夜哭きが治らない場合は、獣医師に相談を。個体差があるので100%効くわけではありませんが、認知障害に効果があるサプリメントなどもあります。

 

◎粗相をするようになったら

 

決まった場所でトイレをする習慣を忘れたり、おしっこがたまった感覚がなくなり、あたりかまわず粗相をするのも認知障害の症状のひとつです。こういうときは叱ったりしないこと。わからないのですから、いたずらに恐怖ばかり与えるだけで、攻撃的な行動に追い込む危険性もあります。しつけ直すという考えはやめ、いつでもおしっこをして大丈夫という態勢に気持ちを切り替えるようにしましょう。ただ、おしっこを漏らすのは、泌尿器系の病気の可能性もあるので獣医師に相談しましょう。

 

■  『NHKまる得マガジン シニア犬のケアと介護』より

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