暮らし

結城アンナさんの手ぬぐい使い


2019.11.29

10代の頃から大好きでよく着ていたという、お母様お手製のリメイクスカート。藍染の生地だから、インディゴで染めたダンガリーとも相性ぴったり。アンナさんらしいドレスダウンしたコーディネート。撮影:宮濱祐美子

「1年365日、使っているんじゃないかしら」。それほどに、手ぬぐいを使いこなしている結城アンナさん。スウェーデン生まれのアンナさんの手にかかると、見慣れた手ぬぐいがおしゃれなアイテムに見えてくるから不思議です。アンナさんに、手ぬぐいの使い切り術を教えていただきました。

 

*  *  *

 

おもてなしに欠かせない季節柄の手ぬぐい

 

世田谷の閑静な住宅街にあるご自宅に到着すると、すでにアンナさんがゲスト用のテーブルセッティングをしてくれていました。毎日手入れを欠かさない庭から摘んだハーブが、新鮮な香りを放っています。お皿の上の秋らしい色合いのナプキンは、なんと手ぬぐい。アンナさん定番のおもてなしアイデアです。

 

「色だったり、モチーフだったり。手ぬぐいって季節感を表現できるでしょう? それに、ゲストの方も手ぬぐいなら遠慮なく使えると思うの。気に入ったら、そのまま持って帰っていただけるし」

 

日本の庶民派を代表する布、手ぬぐいが、北欧生まれのアンナさんの家で、定番として活躍しているなんて意外です。でも、手ぬぐいの意匠や色使いは、どこかアンナさんの故郷、スウェーデンのデザインと共通するものがあるそう。海外から友人が来ると、手ぬぐい屋さんに連れていったり、プレゼントしたり。

 

「海外に住むお友達からもっと送って、とリクエストされることもありますよ」

 

日本の布も海外の布もミックスして自分流に

 

「今日はいているスカートは、母が古い着物をリメイクしたもの。30年ほど前のものですが古くさくないでしょう? 私が布好きなのは、母が洋服の仕事をしていた影響もあるかもしれないですね」

 

アンティークの着物地を使ったリメイクで、ファッションデザイナーとして都内にブティックを構えていたというお母様。アンナさんの手元に残るお母様の作品は、今のセレクトショップにもありそうな、あか抜けたセンスで仕立てられています。そんな和と洋を素敵に組み合わせるお母様譲りのセンスが、アンナさんのファッションやライフスタイルの中で輝いています。

 

「テーブルセッティングも、洋に和を混ぜたり、洋服やインテリアもミックスしたりするのが好き。このスカートも、デニムやスニーカーと合わせるのが定番です。着こなしのコツは、本物のベーシックアイテムと合わせることかしら」

 

気に入った布は何十年も手元に置いているアンナさん。希少な布も大切にしたいからと箱にしまうのではなく、どんどん日常で使うのがアンナさん流です。

 

「好きな布は、いつも目にしていたいし、最後まできっちり使い切ってあげたい。着物も手ぬぐいも手仕事の布ですから。どんなふうに使ったら、もっとこの布が喜んでくれるかなって、そんなふうに思いながら、布を楽しんでいます」

 

■『NHK趣味どきっ!暮らしにいかす にっぽんの布』より

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