暮らし

味わいや貫禄を感じられるように——台所道具のメンテナンス


2019.03.30

撮影:中本浩平

日々の食を生み出す場所であり、暮らしの中心でもある台所。その台所での仕事を楽しくし、おいしい食事づくりに貢献してくれるのが台所道具です。『NHK 趣味どきっ! 人と暮らしと、台所』に登場いただいた8組の方の台所にも、一生のつきあいがしたくなるような、使っているだけで心が豊かになるような道具がたくさんありました。

 

そんな道具を長く、気持ちよく使いたいと、使い方に関する疑問を日野明子さんに投げかけました。日野さんは、つくり手と販売店を結ぶ仕事を長年されているだけあって、たくさんの道具を使い、つくり手たちからも多くのことを学んでいます。その経験から知り得たメンテナンスの方法を教えてもらいました。

 

「正しい知識と日々のお手入れだけで道具はよりよく、長く使えるようになります。手間がかかると思うかもしれませんが、料理が格段においしくなる、使っていて楽しいなど、いいこともたくさん。大切にしすぎて、しまい込むと、さび、かびなどの原因になるので、毎日、使うことがいちばんの手入れです」

 

日野さんの言葉で印象的だったのは、新品のきれいさを保つことは目標ではないということ。道具である以上、使用感は生まれるものですが、「“古びた”ではなく、味わいや貫禄が出たと感じるように手をかけ、使い込んでいくことが大切」。そうすることで、道具は新品よりも、さらに魅力的に育ち、愛着を持って使い続けられるようになるのです。

 

竹ざる・かご

 

知っておいてほしいこと

 

かびの原因になるので、水に長時間つかった状態、水にぬれた状態にするのはNG。使用後はしっかり乾かして。編んで交差したところには、特に水がたまりやすいので注意。油は浸透するので、揚げ物を直接盛ったり、油揚げの油抜きをしたりは避けたいところ。

 

日々のお手入れ

 

使用後は、網目に沿うようにたわしで洗う。汚れが気になったら、中性洗剤を使ってもOKだが、しっかりすすぐこと。洗ったあとは、布巾で水けを拭き取り、さらに空気が通るように工夫して乾かす。収納場所は密閉したところではなく、空気が動くところを選ぶ。

 

※テキストではこの他にも、鉄瓶や曲げわっぱ、漆の器、中華鍋などのお手入れ方法を紹介しています。

 

■『NHK 趣味どきっ! 人と暮らしと、台所 』より

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