暮らし

男性も子どもも冷えている! 家族みんなで冷え予防を


2017.02.01

生活習慣の変化により、「冷え」は、今や万人が予防すべきものとなりました。医師・医学博士の木村容子(きむら・ようこ)さんは、冷え対策には生活リズムを整えることが大切だとアドバイスします。

 

*  *  *

 

現代社会は冷えやすい

 

「養生の道」は中庸を守るところにあります。中庸を守るとは、過不足がないこと。漢方治療でも、冷えているときには温め、熱いときには冷やして体のバランスを整えます。ただ、現代人の生活環境は、そのバランスをとりにくいものにしています。

 

冷房設備の普及、冷凍技術や輸送機関の発達、冷蔵庫の完備などにより、一年中快適な環境で過ごすことができ、食品は旬を気にせず何でも好きなものが食べられます。さらに深夜営業の施設の増加、インターネットや携帯電話の普及もライフスタイルの変化をもたらしました。夜は眠り、朝起きて活動するという、体が本来持っているリズムにとらわれない生活を可能にしました。

 

しかし、生体リズムを無視したライフスタイルは、交感神経と副交感神経のバランスを乱し、私たちの体を冷えやすくしてしまったのです。

 

気をつけたい子どもの低体温

 

最近では、本来は大人よりも体温が高いはずの子どもにも低体温が増えています。35℃台の子どもも多く、実際に「冷え症」で受診する子どももいます。

 

夜型や朝食抜きなど大人顔負けの生活リズムの乱れも影響していると考えられます。小学生を対象にしたある調査では、起床時に低体温が認められる子どもには、就寝時間が遅く睡眠時間が短い傾向にあることがわかりました。

 

また、体温調節がうまくできない子どもも増えています。汗の出る腺(能動汗腺)の数は、3歳くらいまでに育った環境に左右されます。冷暖房が完備され、室温が一定に保たれた空間内では、赤ちゃんは汗を出す機会がないため、能動汗腺が十分に発達せず、体温調整がうまくできないまま成長してしまいます。子どもの体温の問題については、周囲の大人の配慮が大切です。

 

自分に合った養生で老化のスピードを緩やかに

 

人間の一生の体の変化を考えた場合、加齢によって「新陳代謝が活発な状態(陽)から、冷えている状態(陰)」になるため、誰でも冷えやすくなっていきます。

 

冷えは、女性特有のものと思われがちですが、男性も例外ではありません。最近は、冷えが原因と考えられる男性の不調も増えています。男性は40歳ごろから老化が始まり、48〜56歳あたりが「男性の更年期」と重なり、さまざまなトラブルが現れやすくなります。腰痛や腹痛を訴える男性で、原因が冷えだったというケースも少なくありません。

 

しかし、老化の速度は、自分に合った養生をすることで、緩やかにすることは可能です。まずは生活リズムの乱れを改善し、早寝早起きを心がけることから始めてはいかがでしょうか。

 

■『NHK趣味どきっ! あったかボディーでリラックス カラダを整える温活術』より

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