スマホで気軽に写真撮影……マナー違反に気をつけて


常に持ち歩くスマートフォンは、どこでも気軽に写真や動画を撮れることも利点です。興味を惹かれたものを見つけると、すぐにシャッターを押したくなりますが、撮影してよい場所かどうかを確認してからシャッターを押しましょう。スマートフォンで撮影するときに知っておきたいマナーを、関東学院大学准教授で情報ネットワーク、情報セキュリティをご専門とする岡嶋裕史(おかじま・ゆうし)さんに教えていただきました。
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劇場や博物館など、撮影が禁止されている場所はもちろんですが、商業施設やレストランなどでも無許可で撮影することは慎むべきです。撮影したい場合は、店の人に「撮影してもいいですか?」と声をかけて、許可を得てから撮影しましょう。
屋外で人物や景色などを撮る際は、周囲の状況にも注意しましょう。撮影に夢中になって、私有地に足を踏み入れたり、見ず知らずの通行人をうつしてしまったりしないように、周りにも目を向けてみましょう。
スマホのカメラには、撮影地の情報を記録できる機能があります。「ジオタグ」と呼ばれるもので、写真や動画を撮影地別に整理したいときに役立ちます。ただし、その写真や動画をインターネットに公開すると、それを見た人に撮影場所を解析される恐れがあります。ジオタグを必要としない場合は、この機能をオフにしておきましょう。
撮影していい場所かどうかを事前に確認しよう
私有地で許可を得ずに撮影するのは禁物。お店に陳列されている商品を無断で撮影することも避けましょう。レストランで注文した料理を撮りたい場合も、店の人の許可を得てから撮影しましょう。
知らない人をうつしてしまわないように周囲にも配慮して撮影しよう
撮影を始める前に、被写体の近くに人がいないかを確認しましょう。たとえフレームに入っていなくても、カメラを向けられた人の気分を害するおそれがあります。また、撮影に夢中になって、通行人など近くにいる人の邪魔になっていないかどうかも確認しましょう。
■『NHK趣味Do楽 スマホ&タブレット 使いこなそう! 便利なアプリ』より