暮らし

トンネル栽培でみずみずしいダイコンを育てよう


2013.12.15

春においしいダイコンを収穫しよう。

トンネルでの保温は、真冬の野菜作りに必須のテクニック。トンネル内の広い空間を有効に使って、大型の根菜(こんさい)類のダイコン作りに挑戦します。春一番に収穫するダイコンは、みずみずしくてやわらか。恵泉女学園大学人間社会学部教授(生活園芸、野菜園芸学)の藤田智(ふじた・さとし)さんに、ダイコンをトンネル栽培する際のポイントをうかがいました。

 

*  *  *

 

寒さが厳しくなる12月からでも、野菜作りは始められます。ポイントは、[1]ポリマルチ、[2] 不織布(ふしょくふ)、[3]トンネル用シートの3種の農業資材を駆使した徹底的な保温です。特に支柱とシートを組み合わせたトンネルは、寒気を遮断して中の温度を保つ効果があります。真冬でも、昼は30℃以上、夜間も3℃以上を保つので、比較的寒さに強い根菜類や葉物野菜なら、無理なく育てられます。

 

今回育てるのは、根菜類の中でも断トツの人気を誇るダイコン。春先のとう立ち(※)を防ぐため、とう立ちの遅い晩抽性(ばんちゅうせい)品種を選び、保温資材を活用して暖かな環境で栽培します。また、まっすぐで形のよいダイコンにするには、約30cmの深さまでていねいに耕すことが肝心です。真冬は収穫までに90〜100日の日数がかかりますが、害虫などの心配はありません。春一番の収穫をめざして、さっそくスタートしましょう。

 

 

トンネル栽培のポイント

 

1 半透明(梨地/なしじ)のトンネル用シートがベスト

 

12月のタネまきには、半透明のトンネル用シートが最適。光が分散して内部の温度が上がりすぎるのを防ぐ。

 

2 端をきちんと埋めて外気を遮断

 

トンネルシートのすそは、すき間ができないように埋める。間引きや追肥(ついひ)などの作業は、トンネル内の温度を下げないように短時間で行い、終わったら再びシートの端をしっかり土に埋める。

 

3 たっぷり水やり

 

トンネル内部は雨が入らないので乾きやすい。土が乾いていたら、念入りに水やりする。冬の水やりは、気温の上がる午前10時〜12時に行う。

 

4 春先は換気を忘れずに

 

3月上旬ごろ、気温が上がってきたら、トンネルを開閉して中の温度を調節する。暖かな日中はすそを上げて換気し、午後3時すぎには閉じる。

 

※植物がある一定の条件(気温、日の長さなど)になると花芽をつけて花茎を伸ばすこと。「抽(ちゅう)だい」とも言う。葉と葉の間隔が縦に長くなったり、茎や葉がかたくなったりして、おいしく食べられなくなる。例外として、とう立ちしたやわらかい花茎と蕾を食べるオータムポエム、コウサイタイ、ナバナ類などがある。また、とう立ちしにくい性質を「晩抽性」と言う。

 

■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』より

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