趣味

新年の季語「成人の日」を詠もう


2013.03.02

国民の祝日の一つ「成人の日」は、1月の第2月曜日と定められている。1999年までは1月15日であった。成人の日は新年の季語でもある。「天為」主宰の俳人、有馬朗人氏に、季語としての「成人の日」を聞いた。

 

*  *  *

 

成人式は昔から行われていました。子供から一人前の社会人になったことを皆で認める儀式です。その際に割礼(かつれい)や抜歯をしたりする民族もあります。オーストラリアのアボリジニと呼ばれる先住民の間では成人式が大変盛んです。その時には激しい試練が行われ隔離して生活させられたりします。

 

日本神話でも大国主命(おおくにぬしのみこと)が兄弟神たちからさまざまな難行を課せられます。例えば赤猪を捕らえよと猪に似た焼石を投げ下され、それを抱き捕ろうとして一たんは焼け死んでしまったという話も成人儀式と考えられています。兵児(へこ)祝いとか烏帽子(えぼし)祝いとか、元服も成人式の儀礼でした。

 

第二次世界大戦敗戦後の1948(昭和23)年1月15日が「成人の日」として国民の祝日の一つに制定されました。

 

このように「成人の日」は戦後定められたことですから、当然新しい季語です。この成人の日という季語を用いて、20歳に達した若者を祝福してあげて下さい。そして励ましてあげましょう。時には自分自身が経験した成人式の思い出などを詠(うた)っても良いでしょう。

 

■『NHK俳句』2013年1月号より

 

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