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コンピュータが勝った第2回将棋電王戦…戦いを終えた棋士の言葉


2013.07.11

第2回電王戦第5局の終了直後。写真提供:日本将棋連盟

去る4月20日、プロ棋士5人と5つのコンピュータ将棋ソフトが対局する「第2回将棋電王戦」が開催され、ネット中継は非常なる盛り上がりを見せた。結果こそ、コンピュータ側の勝利に終わったが、ネットを通じて観戦する「見る将棋ファン」人口の増加に大いに寄与したと言える。戦いを終えた棋士たちのコメントが届いた。

 

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第2回将棋電王戦(主催・株式会社ドワンゴ、公益社団法人日本将棋連盟)五番勝負の最終第5局、三浦弘行八段とコンピュータソフト「GPS将棋」(開発:金子知適〔ともゆき〕氏ほか/第22回世界コンピュータ将棋選手権1位)との一戦は、4月20日(土)、東京・将棋会館「特別対局室」で行われ、大熱戦の末、102手でGPS将棋の勝ちになりました。

 

これで第2回将棋電王戦の対戦成績は3勝1敗1持将棋になり、コンピュータ側が勝利しました。

 

三浦八段「GPS将棋が強いのは分かっていたんですけど、これほど強いとは……。もっと危機感を持っておけばよかった。今日は勝ちたかった。どこが悪かったのか分からない。申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 

「GPS将棋」開発者の金子氏「無事に終わってよかったです。670台を超えるパソコンを使用しましたが、見た範囲では、トラブルはありませんでした。この2か月、眠れない日もありました」

 

川上量生(のぶお)・株式会社ドワンゴ会長「大変な話題になり、こうした棋戦を主催させていただき、非常に光栄で、恐縮しています。コンピュータの勝敗だけでなく、人間のドラマがありました」

 

谷川浩司・日本将棋連盟会長「今回戦ったプロ棋士にとって厳しい結果になったが、みんな全力を出し切った。責任を感じることなく、胸を張っていい。さまざまなドラマがあり、第3局で形勢が悪くなっても、現時点での最善手を指し続けていくコンピュータに、精神力の重要性を教えられました。また、第3回の開催はドワンゴさんと協議中ですが、前向きに考えていきたい」

 

今回対局した5人の棋士、コンピュータソフトの開発者5人も感想を述べました。誌面の都合により、プロ棋士のコメントだけご紹介します。

 

第1局対戦者・阿部光瑠四段「一日一日がすごく早くて、できることだけやってきました」

 

第2局対戦者・佐藤慎一四段「残念な結果だったのですが、将棋ファンの方にたくさん励ましてもらいました。将棋を見たことがない人にも観戦していただけて良かった」

 

第3局対戦者・船江恒平五段「将棋ソフトは自分の“鏡”で、自分の良いところ、悪いところが鮮明に分かりました」

 

第4局対戦者・塚田泰明九段「引き分けたのに、皆さんからこんなに賞賛されたのは初めてです」

 

 

■『NHK将棋講座』2013年7月号より

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