趣味

野菜のタネに寿命はあるの?


2013.07.20

タネ袋の裏には、有効期限と発芽率が記載されています。冷暗所で正しく保存した場合、そのタネがいつまで記載された発芽率を維持できるか、という目安です。有効期限を過ぎても発芽しないというわけではありませんが、タネの寿命は存在します。明治大学農学部特任教授の小沢聖(おざわ・きよし)さんに詳しくうかがいました。

 

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タネには、発芽能力を維持できる期間=寿命があります。タネは繁殖を目的とするものなので、たとえ呼吸をしていても、発芽能力を失えば死んでしまったことになります。

 

タネの寿命は、野菜の種類によって年数が異なります。発芽能力は時間が経過するほど低下するほか、保存状態が悪いと寿命が短くなります。採種されたときの環境条件、タネの熟し方、水分含有量、保存状態などによって、タネの寿命は大きく左右されるのです。

 

過去の実験によると、北海道ではエンドウのタネが5年、トマトのタネが7年などと寿命が長かった一方、台湾ではウリ類やナスのタネが1年、フィリピンではダイコンのタネが10か月、キュウリのタネが5か月で発芽能力を失ったケースが報告されています。

 

寿命の長い例としては、植物学者の大賀一郎博士が発見した1000年以上前のものと見られるハス(通称「大賀ハス」)のタネが発芽したケースや、20種類のタネを50粒ずつ別の瓶に入れて地下室で貯蔵したところ、80年後に3種類のタネが発芽した、などのケースが報告されています。

 

◎主な野菜のタネの寿命

・1年:シソ、多くのマメ類、ネギ、タマネギ、ニンジン、ミツバ、ニラなど

・2年:キャベツ、レタス、トウガラシ、ホウレンソウ、ゴボウ、エンドウ、トマトなど

・3年:ダイコン、カブ、ハクサイ、漬け菜類、キュウリ、カボチャなど

・4年以上:ナス、キュウリ、スイカ、オクラ、ソラマメ、アズキなど

 

■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2013年7月号より

 

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