趣味

「詰将棋解答選手権」の歴史と功績


2013.06.17

詰将棋解答選手権の様子。写真提供:松本哲平

詰将棋を解く「速さ」と「正確さ」を競う「詰将棋解答選手権」。3月末日に第10回詰将棋解答選手権が全日程を終え、プロ棋士・奨励会員も多数参加する「チャンピオン戦」では宮田敦史六段が4年ぶり6回目の優勝を飾った。同大会の第8回から選手として参加している将棋ライターの君島俊介(きみしま・しゅんすけ)さんが、「詰将棋解答選手権」の歴史とルールを解説する。

 

*  *  *

 

詰将棋解答選手権は今回で第10回を数える。実行委員長は詰将棋作家の若島正さん。若島さんはこの大会を「一局の詰将棋」ととらえ、「どうやればもっと楽しくなるか、もっと良くなるか」「『初心者から超マニアまで』『解答者から作家まで』という、さまざまな詰将棋の受容層を、イベントの中で一つにつなぐ」と考えてこられた。第2回に一般戦が、第3回に初級戦が創設され、チャンピオン戦と合わせて3クラスあるのもそのあらわれだ。参加者が年々増加。特に初級戦と一般戦をチャンピオン戦と別の日に全国で行うようにしてから爆発的に増え、昨年は3クラスで延べ700人以上が出場した。チャンピオン戦は関東と関西の2か所、初級戦と一般戦は全国各地だけでなく上海でも行われた。今大会が詰将棋の認知や普及に与えた影響は大きい。

 

若島さんは今年で実行委員長を降りる。

 

「10回でちょうど60歳。かわいい娘のようなもので、いつかは嫁にやらなくてはいけないと思っていました」と若島さん。次回から全日本詰将棋連盟が運営する。

 

ルールを説明すると、初級戦は1〜5手詰の6題(5点満点)を40分以内で解く。一般は5〜15手詰の6題(5点満点。部分点あり)を60分以内で解く。チャンピオン戦は2ラウンド制。第1ラウンドで7〜17手詰が6問、第2ラウンドに19〜39手詰の4問が出題される。解答時間は各

 

90分。1題10点。正解手順の4手ごとに1点の部分点が設けられている。いずれも手数の短い順に出題される。作品は実行委員会のメンバーが出題するだけでなく、第5回からは公募もしている。選考はかなり厳しく著名な詰将棋作家の作品でも採用されないことも。それだけに出題される問題は手ごわいものがそろっている。

 

※選手権で出題されたすべての問題と解答は「詰将棋解答選手権速報ブログ」に掲載されている。

 

■『NHK将棋講座』2013年6月号より

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