趣味

作家・平松洋子さんの「仕事の原点」となった本


2020.11.21

本は多くても整った空気が流れる仕事場。この部屋を借りた決め手は、窓外の緑。大家さん宅の庭なのでいつも静かで気持ちがいい。撮影:安彦幸枝

「ステイホーム!」が合言葉のようになっている昨今、以前に比べて、家で過ごす時間がぐんと増えています。本、そして読書の時間は、そんな家での時間をより豊かに過ごすために、間違いなく、欠かせないもののひとつです。家にこもる時間が長くなるなか、本のもつ力を強く感じている人も多いのではないでしょうか? 『趣味どきっ!』では、8人の読書好きに本棚を見せていただきながらお話を伺いました。本稿では、作家の平松洋子さんの大切な2冊を紹介します。

 

*  *  *

 

『フランス料理の源流を訪ねて──各地方の食材と料理』

ロベール・フレソン、酒井一之監訳/同朋舎出版

『香港 旅の雑学ノート』

山口文憲/ダイヤモンド社

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左はフランス各地に伝わる伝統料理を14の地方に取材し、詳細に説明した本。料理本であると同時にルポルタージュ的性格が強い一冊です。右はノンフィクション作家の山口文憲による香港見聞録。1979年の発表当時、新しい異文化ルポとして話題になりました。いずれも、20代前半の平松さんに大きな衝撃を与えたそう。

 

「『フランス料理〜』は、1枚ごとの写真の情報量が膨大で、ソースをすくうレードルや肉を扱うときのフォークの形など、すみずみまで目を皿のようにして読みました。食文化に対するアプローチの、教則本のような存在です。『香港〜』は、香港の街からどれだけ多くの情報を読み解くか、ものの見方の導きとなった本。どちらも仕事をしていくうえでの原点です」

 

■『NHK趣味どきっ!こんな一冊に出会いたい 本の道しるべ』より

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