趣味

バラの新苗を早く一人前にするには


2020.05.19

ベーサル・シュートのソフトピンチ。伸びた枝先の柔らかい部分を手で摘み取る。1回目は小~中輪種で株元から20cmの位置、大輪種で30~40cmの位置が目安。これより長くすると品種によっては花芽ができてしまうので放置しない。撮影:福田 稔

新苗を入手したら、たくさんの花を楽しむためにも早く一人前の株にすることが大切。漫然と育てるのではなく、適切な管理でしっかりした株に育てましょう。約40年にわたり、バラの種苗会社(京成バラ園芸)で生産者への技術指導やバラ園の管理などを担当した“バラ界のレジェンド”、鈴木満男(すずき・みつお)さんに新苗の植えつけ後から3年目までの管理方法を教えてもらいました。

 

*  *  *

 

鉢栽培でも庭植えでも、新苗を購入したらまず鉢に植えつけましょう(庭植えの場合、植えつけは9月上旬)。今回は四季咲き性のブッシュタイプ(木立ち性)のバラについて、植えつけ後から3年目まで(丸2年間)の管理をご紹介します。

 

成木とは違って、新苗のような幼木の段階で大切なのは、花を咲かせないこと。花を咲かせると植物は体力を使うので、株の生育が遅れる原因になります。特に四季咲き種では、春から夏の生育期は、蕾が小さな段階ですべて摘み取ります。体力を温存することで一枚でも多く葉を展開させ、株の生育を促します。

 

一方、晩秋の休眠期に入る前には必ず花を咲かせます。花をつけなかった枝は柔らかいままですが、花が咲いた枝は堅く充実して耐寒性が増します。花を咲かせることで冬に備えるのです。

 

2年目の春は前年のベーサル・シュート(株元から発生する新しい枝)のみに花を咲かせ、ほかの枝につく蕾は摘み取ります。ベーサル・シュートは将来の主幹になる大切な枝。成木になると出にくくなる品種もありますが、若木のうちはたいてい花が咲くころからベーサル・シュートが発生します。

 

鉢植えの株には定期的に肥料を施し、乾いたら水やりをしてベーサル・シュートが順調に伸びるように促します。また、ベーサル・シュートはソフト・ピンチをして枝をつくります。

 

なお、春の生育期から黒星病やうどんこ病などのほかに、害虫の被害もふえます。日当たりと風通しのよい場所で育てて、害虫を見つけたらすぐに捕殺します。害虫が多ければ適用のある薬剤で防除しましょう。

 

※テキストではイラストで詳しく解説しています。

 

■『NHK趣味の園芸』連載「“レジェンド”鈴木満男さんに教わるバラ栽培の奥義」2020年5月号より

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