趣味

村川大介十段、ずっと目標にしている井山裕太四冠との印象深い一局


2020.03.17

撮影:小松士郎

新人王を獲得したとき「目標は井山裕太さん」と語った村川大介十段。驚きの出会いから、衝撃的な敗戦、そして十段位奪取まで…井山四冠への思いを込めつつ、中でも印象に残る一手を語ってくださいました。

 

*  *  *

 

ずっと目標にしている存在

 

井山(裕太四冠)さんと初めて会ったのは、小学校の低学年のときでした。練習対局を申し込んだのですが、自分の棋力を説明したら「四子くらいかな」と言われて(笑)。井山さんはすでに、全国大会で小学2年、3年と連続で優勝されていて有名人でしたし、オーラを感じましたね。打ち掛けだったのですが、すごく強い人がいるものだなと思いました。自分も結構、家の近くの碁会所とかでは「天才だ」と言われていたのですが(笑)。

 

ただ、親しくなるのは少し先で、お互いにプロになってから、僕が15 歳くらいのときでした。二人の研究会は20代前半くらいまでよくやっていました。碁に対する姿勢や考え方も、井山さんからかなり影響を受けていると思います。年は近いですが、やはり僕としてはずっと目標にしている存在ですね。

 

初めての七大タイトル挑戦は王座戦で、当時井山さんは六冠でした。こちらは気楽な立場で全然プレッシャーもないのですね。勝てたときは不思議な感覚でした。恵まれた環境で対局できる喜びを感じ、負けることも恐れていない。それがよかったのかもしれません。

 

まさか僕がタイトルを取るとは自分でも思っていなかったのですが、やはり取ったときはうれしかったですし、実は、そのときが一番「実力差が縮まったんじゃないか」と内心自信を持ったときでした。でも、「やはり勘違いだった」と気付かされることになります。

 

翌年の防衛戦は、非常に出来が悪かったですね。精神状態も守りに入っており、3局通して勝負にならなかったような番碁でした。ちょっと悔いは残っていますね。

 

そしてその次の、僕としては3回目のタイトル戦になる碁聖戦から、今回の一手を選びました。2連敗で迎えた3局目です。自分としては、かなりよく打てた碁として覚えています。最後には衝撃的な大逆転負けを喫してしまうことも含めて、一局としても一手としてもとても印象に残っています。

 

※続きはテキストでお楽しみください。

※肩書・年齢はテキスト掲載当時のものです。

 

文:高見亮子

 

■『NHK囲碁講座』2020年1月号より

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