趣味

藤田綾女流二段が腹話術? NHK杯戦対局前の控え室


2020.03.21

木村一基(きむら・かずき)王位と森内俊之(もりうち・としゆき)九段の対決となったNHK杯戦2回戦第14局。観戦記者の後藤元気さんが、和気あいあいとした対局前の控え室の様子をリポートします。

 

*  *  *

 

NHK杯戦木村王位—森内俊之九段戦の控え室は、いつもより和やかなムードでした。みなが木村さんに祝意を持っていて、木村さんもエビス顔。対戦相手の森内さんも初タイトルまでずいぶんと苦労した人なので、その気持ちが自分のことのようによく分かるのでしょう。

 

ニコニコ顔のままディレクターが言います。「解説の佐藤天彦九段がまだ来ていませんね」。一同がハッとして時計を見て、まだ集合時間前であることを確認。またニコニコ。

 

木村「天彦君が来なかったら、綾ちゃん(藤田綾女流二段)がひとりで解説もやっちゃえばいい」

 

藤田「ふふふ、何を言ってるんですか。そんなことできませんよ」

 

後藤「ひとりで無理なら人形かぬいぐるみを持ってきて腹話術みたいにしてやればいいんじゃないですか」

 

木村「ははは、それはいい。そうしよう。絶対に話題になるね」

 

などと冗談を言っているところに天彦さんが登場。木村さんをまっすぐに見て、「このたびはおめでとうございます」と大きな声。もちろん集合時間よりも前の到着です。

 

木村「いま話していてね、天彦君が来なかったら藤田さんが腹話術で解説するって言ってたんだ」

 

藤田「言いませんよぉ」

 

天彦「あはは、遅れてすみません」

 

奥に座る森内さんが口元をおさえて低く笑っています。このとき僕はなぜか、天彦さんの唇の左右の端から黒のマジックペンであごに向かって線を引いたところを想像してしまっていました。もしかしたらそのイメージが伝染したのかもしれません。いやいや、まさかそんな。

 

※肩書はテキスト掲載当時のものです。

 

■『NHK将棋講座』連載「渋谷系日誌」2020年1月号より

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