趣味

甘くてみずみずしい! 「下中タマネギ」とは?


2019.10.31

畑でじっくり完熟させたタマネギ。皮が裂け、色が濃くなっているのは完熟の証しだそう。撮影:岡部留美

生のまま口に入れると、みずみずしい水分が口いっぱいに広がる「下中(しもなか)タマネギ」。特長はなんといってもその甘さ。辛みがほとんどないのでサラダに最適です。そんな極上のタマネギを手がけるプロ農家に、お話を伺いました。

 

*  *  *

 

昼夜の寒暖差が高品質のタマネギを育む

 

下中タマネギのふるさとは、神奈川県小田原市の東部に位置する下中地区。古くから農業が盛んで、ミカンの裏作としてタマネギが作られてきました。気候は1年を通して温暖。南は相模湾に面しているので、海から吹き込む風によって昼夜の寒暖差が生まれ、「おいしいタマネギを育むにはもってこいの環境がそろっている」と下中地区にある農事組合法人「俺たちのファーム」の林やすなりさんは言います。

 

良質な完熟牛ふん堆肥がうまみとして凝縮

 

下中地区を中心に栽培されたタマネギは、「下中タマネギ」としてブランド化され、そのおいしさがじわじわと拡散。20年ほど前に始められたJAかながわ西湘小田原オーナー園部会が主催する「たまねぎオーナー園」などの事業も人気を後押しし、リピーターとなるファンも多いそう。たまねぎオーナー園とは、タマネギ畑の1区画のオーナーになり、農業体験ができる制度。誰でも参加できるので、他県から来る人もいるそうです。

 

「おいしさの決め手になっているのが土作り。この地域ではもともと酪農が盛んで、良質の完熟牛ふん堆肥が手軽に入手できます。植えつけ前に施した堆肥は、冬の間にゆっくりと分解され、うまみ成分として蓄積されることによって甘いタマネギができるのです」

 

みずみずしくて甘い「早生品種」を栽培

 

栽培している品種は、5月ごろから早どりできる早生(わせ)品種。

 

「タネは市販のものを入手しますが、各農家で共通しているのは早生品種を使うこと。早生品種はみずみずしいのが特徴ですが、なかでも下中で育ったものは有機質をたっぷり含んだ堆肥のおかげか、辛みがほとんどなく、生で食べても口の中にタマネギ臭が残りにくい。ポテトサラダに入れても辛くないので、小さいお子さんにも好評です」

 

※記事後半では林さんが実戦している栽培のポイントを紹介しています。テキストでお楽しみください。

 

■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2019年10・11月号より

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