畝の高さは臨機応変に!


畝の高さは作る野菜や、土の質によって高さを変えることが重要です。体験農園園主で東京都指導農業士の加藤正明(かとう・まさあき)さんに解説してもらいました。
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壱 野菜によって高さを変える!
畝(うね)には高さによって、高畝(たかうね/高さ10cm以上)と平畝(ひらうね/高さ10cm未満。一般的な畝)があります。畝を高くすることによって水はけがよくなるため、乾燥を好むトマトやスイカ、カボチャなどは高めの畝で育てると生育がよくなります。一方、水を好むサトイモやナス、タネまき後の保湿が重要なニンジンなどは、平畝にすると土が乾燥しにくくなり、収穫量のアップが期待できます。
弐 土質によって高さを変える!
粘土質で水はけの悪い畑では、平畝向きの野菜でも10cm以上の高畝にするとよいでしょう。雨後の土の乾きが早くなり、野菜の根が呼吸できずに根腐れするのを防ぐことができます。一方、水はけがよく乾きやすい畑では、高さ10cm未満の平畝にすると、乾燥を防ぐことができます。同じ畑でも水はけの悪い場所や乾きやすい場所があるので、よく観察して高さを決めるとよいでしょう。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2018年4・5月号より