趣味

3月の剪定で来年の花つきが変わる!ウメ、ハナモモ、ロウバイの「花を咲かせる剪定」


2013.03.26

2月に咲いたウメ(花を観賞する花ウメ)は3月に花後剪定が可能。葉が出る前に剪定しよう
撮影:筒井雅之

庭木をきれいに剪定したのに花が咲かなかった……そんな苦い経験はないだろうか。「ライフサイクルが長い樹木では、花の咲かない原因がずっと前の剪定にあることも。剪定の時期と切り方を工夫すれば、これからの花つきをもっとよくすることができます」と話すのは樹木栽培家の上条祐一郎(かみじょう・ゆういちろう)さん。上条さんに「花を咲かせる剪定」の基本を教わった。

 

*  *  *

 

花のもとになる花芽は、花よりもずっと前につくられています。芽には葉芽と花芽があり、花芽は樹齢・温度・日照・枝の充実度などの条件をすべて満たしたときにつくられますが、その時期は四季のなかでごく限られています(=花芽分化期)。花芽がいつできるかを知ることは、花芽を落とさない剪定に役立ちます。

 

落葉樹の本来の剪定適期は、休眠に入っている12〜2月です。しかし、樹形よりも花つきを優先する花木では、花が咲き終わった直後の、花芽がまだない時期に剪定します。これを花後剪定といいます。

 

剪定方法は大きく分けて「すかし剪定」「切り戻し剪定」「刈り込み」の3種類。通常の剪定と同様、花後剪定でもすかし剪定が基本になります。

 

「すかし剪定」で「すかす」とは「枝を間引く」ことで、不要な枝をつけ根で切って本数を減らしながら、その樹種特有の自然樹形にならって剪定する方法です。木の内側にもよく光が入り次の花芽分化が促進される、風情ある枝ぶりを維持できて徒長枝が伸びにくい、などのメリットがあります。

 

切ってもよい「不要枝」は、木の自然な成長に逆らった伸び方をしている枝です。ひこばえ、逆さ枝、立ち枝、下がり枝、絡み枝、平行枝、徒長枝、混み枝などがあります。

 

枝の中間で切って短くする「切り戻し剪定」を続けていると、どんどん枝が混んで光が入りにくくなり、花芽が減ってしまいます。また強い切り戻しで徒長枝を出してしまうと、花芽がつきません。樹形を整えるために枝を切り戻すときには、弱めに切り、すかし剪定も併用しましょう。

 

「刈り込み」は、生け垣などを整えるときの剪定方法で、切り戻し剪定の一種です。

 

■『NHK趣味の園芸』2013年3月号より

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