趣味

「常識には従いたくない」…… 宮沢吾朗九段、自身の棋風を語る


2014.12.16

宮沢吾朗九段 撮影:小松士郎

宮沢吾朗(みやざわ・ごろう)九段といえば、一部のファンを魅了してやまないその棋風について、自身が思うところを語っていただいた。

 

*  *  *

 

僕自身としては、そんなにメチャクチャをやっているつもりはありません。ただ師・木谷實九段の木谷道場時代から「宮沢は基本がなっていない」などと言われていましたから、そのまま今に至っているのかなと思わなくもないのですが…。

 

ただ「定石を覚えて二子弱くなり」という格言があるように、何が何でも基本や形ばかり打っていればいいというものではない。碁とは本当に奥が深くて、常に周りの景色や背景によって着手が変わってくるのです。ふだんは好手とされている手が、周囲の配石によっては悪手となり、その逆もまたしかりです。

 

僕の場合、そういう思いが強すぎるのでしょうか。常に頭の中はまっさらな気持ちで碁盤を見つめているつもりで「常識には従いたくないし、皆と同じことはしたくない」という思いがあるのです。ですから僕の打つ手はことごとく常識の逆を行くというか、無難なほうには行かないというか…。

 

碁というのは本当に奥が深くて、簡単に答えが見つかるものではありません。だから僕の中で「相手に聞いてみたい」という思いもあるのでしょうか。「僕は常識とは逆のこんな手を打つけど、それに対してあなたはどういう答えを出してくれるのか?」と。

 

■『NHK囲碁講座』2014年12月号より

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