趣味

和田あき女流初段、名前の由来と将棋勉強法


2014.11.21

今年プロ入りを果たした和田あき女流初段。高校生として、棋士として多忙を極める和田女流初段が、「一度聞けば忘れられない」という名前の由来と、将棋の勉強法について綴った。

 

*  *  *

 

初めまして。

 

女流棋士の和田あきです。よろしくお願いします。

 

私はよく名前の由来を聞かれるのですが、11月生まれなのであきという名前が付いたそうです。札幌生まれなので父は「もいわ」と名付けたかったそうですが……。ちなみに和田アキ子さんと名前が似ていることについて、天然な両親は知り合いに指摘されるまで気が付かなかったそうです。一度聞けば忘れない覚えてもらいやすい名前なので、私は気に入っています。

 

さて、今日は将棋の勉強法について書きたいと思います。一般に実戦、棋譜並べ、詰将棋等をバランス良くこなすことが大事と言われますが、中でも私は詰将棋が好きです。将棋を始めたばかりのころは兄から譲り受けた1手詰めの本を1日10問と決めて毎日解いていました。最初はなかなか解けず詰将棋が大嫌いだったのですが、解けたときはとても嬉(うれ)しくスッキリしたのを覚えています。その後、3手、5手と少しずつレベルアップしていきましたが、その度に壁にぶつかっていたように思います。もちろん、毎週日曜日にはNHK講座の詰将棋も考えていました。

 

私が詰将棋を好きになったのは最近のことです。研修会で昇級すると幹事の先生から将棋会館1階にある売店の商品券を頂きます。頂いた商品券を手に売店で何を買うか迷っていたとき、たまたま紫色の詰将棋集が目に留まりました。藤井国夫さんの『双曲線』という作品集でしたが、今まで簡単な詰将棋しか解いたことがなかったためか、難しそうな本に惹(ひ)かれたのだと思います。早速それを購入して取り掛かってみたのですが…全く解けませんでした。しかし、負けず嫌いな私に答えを見るなどという発想はなく、詰むまで考え続けました。不思議なもので1問解けると2問、3問とどんどん解くことができました。だんだんと私には詰将棋がパズルのように思えて、楽しくなってきました。

 

今、私は主に『詰将棋パラダイス』、『詰むや詰まざるや』に取り組んでいます。

 

米長先生の「『詰むや詰まざるや』を全部解けばプロの四段になれる」というお言葉は有名ですが、余りに難しくて全部解くには何年かかるのだろうか……と気が遠くなりそうです。まだ20問ちょっとしか解けていませんが、師匠(藤倉五段)から与えられた課題でもあるので、いつか全部解ききることができるよう頑張っていきます。

 

その一方で、対局の前日から当日の朝にかけては『3手詰ハンドブック』を繰り返し何度も解いています。よく「3手詰ですか?」と聞かれるのですが、頭の回転を早くして対局モードに入るうえでは今の私にいちばん合った方法だと思っています。他の先生方はどのようにされているのか、今度聞いてみようと思います。

 

■『NHK将棋講座』2014年11月号より

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