趣味

キンモクセイの香りをもっと堪能するカギとは?


2014.10.29

イラスト:江口あけみ

キンモクセイの香りが漂うと秋の深まりを感じさせます。「千里先まで届く」ともいわれる香りを身近で育てて堪能しましょう。園芸研究家の山崎隆雄(やまざき・たかお)さんに、キンモクセイの特徴と、栽培のポイントをうかがいました。

 

*  *  *

 

秋を運ぶ香りの花木

 

9月から10月にかけてはキンモクセイの開花期。ふと甘い香りに気がつくと、黄金色の可憐な花が目に飛び込んでくることでしょう。ご存じのとおり強い芳香が、キンモクセイの最大の特徴であり魅力です。学名も香りに由来しています。属名Osmanthusは、ギリシャ語のosme(におい)とanthos(花)から。種小名のfragransも香りを意味します。

 

身近なところでは、かつてキンモクセイの香りの芳香剤が多く使われました。中国では丹桂(または桂花:ギンモクセイなども含めた総称)と呼ばれ、お酒やお茶などの香りづけに利用されてきました(桂花陳酒、桂花茶)。

 

花数アップが香りを強めるカギ

 

香りをもっと楽しむためには、花数をふやすことが大切です。まずは、よく日の当たる場所を選びましょう。鉢植えでも十分に香るので、小さなスペースでも栽培できます。

 

キンモクセイは樹勢が強い樹木です。育てやすい一方、放任していると、しばらくはたくさん咲くものの、やがて4〜5mにも育って手がつけられなくなってしまうので、剪定は毎年行いましょう。

 

なお、日本で流通する株はすべて雄木で、花後も結実しないといわれます。

 

■『NHK趣味の園芸』2014年10月号より

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