里菜ちゃんはすごいが、あやちゃんも…趙治勲が応援する女流棋士
趙治勲(ちょう・ちくん)二十五世本因坊が『NHK囲碁講座』で好評連載中の「二十五世本因坊治勲のちょっといい碁の話」。最年少記録を塗り替えた女流棋士について、驚きをもってこう語った。
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最近、碁界は明るい話題が多くてうれしくなります。藤沢里菜(二段)ちゃん、強かったなあ。6月末、新しくできた女流棋戦、第1回会津中央病院杯を15歳9か月で制覇。これは女流棋士最年少タイトル獲得記録だそうです。
注目はしていました。世界戦でも手どころで負けていないし、いくべきところに石がいっている。4年前、入段(プロ入り)を決めた彼女とある企画で打ったけど、前途洋洋とは思っていた。でもね、あれから4年しかたっていないんですよ? 驚異的なペースで力を付けています。そうそう、女流碁界にはすてきな棋士が他にもたくさんいます。ぼくは奥田あや(三段)ちゃんも大好きで、本当はあやちゃんを一番に応援していたのですが…。決勝戦(藤沢‐奥田)は複雑な気持ちで見ていました。
■『NHK囲碁講座』2014年10月号より