趣味

“貴族”天彦七段 「プロとのVSできることさえ難しい」


2014.10.22

佐藤天彦(さとう・あまひこ)七段が『NHKテレビテキスト将棋講座』で連載しているエッセイ「『貴族』天彦がゆく」。10月号では、1対1の練習将棋を指す「VS」や研究会についてこう述べている。

 

*  *  *

 

このエッセイでもVSや研究会について話題にすることがしばしばありますが、実はプロと直接盤を挟んで練習将棋をするところまでたどりつくのも簡単なことではありません。

 

僕は元々地方にいたので余計にそう思うのかもしれませんが、奨励会三段、少なくとも有段者くらいにならないとそういった機会さえ得られないようなイメージです。相手をするプロの側も教えるだけではなく多少は勉強にならないと意味がないので、ある程度の実力がないと練習相手にもなれないのです。

 

藤井研に入る前の僕は序盤に多くの課題を抱えていると自分で分析していました。

 

そういったこともあり、序盤の大家である藤井(猛九段)先生が主催する研究会は憧れで、仲の良い村山(慈明七段)さんからその研究会の話を聞くたびに羨ましく思っていました。代打(メンバーの誰かが日程の都合などで出席できなくなったとき、他の人に頼むことをこう言います)で行くことは何度かありましたが、それでもレギュラーメンバーになりたい気持ちは持ち続けていました。

 

そうして過ごしているうち、メンバーのうちの一人が研究会を辞めることになり、僕のところにお誘いがきました。こうして念願のレギュラーメンバー入りがかなったときはうれしかったです。このVSと研究会は幸いどちらも現在に至るまで続いており、大きな学びの場です。

 

さて、木村(一基八段)先生とのVSですが、いつも本番さながらの気合いで指される印象です。僕も練習、本番問わず気合いを入れて臨むようにしてはいるつもりですが、そう意識していてもなお木村先生からは大きな気迫を感じることが多く、盤上だけでなく盤外のそういった部分も見習っていきたいところです。

 

■『NHK将棋講座』2014年10月号より

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