趣味

広瀬章人八段と振り穴


2014.09.26

左から番組の司会を務めるつるの剛士さん、広瀬八段、岩崎ひろみさん 写真:藤田浩司

広瀬章人(ひろせ・あきひと)八段が講師を務める「最強“振り穴”マニュアル」講座も9月号で最終回。「あっという間の6か月でした」と話す広瀬八段に、振り穴について、そして今後の目標についてうかがった。

 

*  *  *

 

スタイルの変化

 

この半年間、振り穴を講座で扱ってきました。私にとっては思い入れの深い戦法なので、この講座で皆さんが振り穴を身近に感じていただければ何よりです。プロ間での振り穴ですか? 今は……冬眠する気配がありますね。一発勝負向きという性格はプロアマ変わらないので、連投するとタネがばれてしまうんです。

 

公式戦では意識して居飛車を指すようになりました。対抗形と相居飛車は感覚が違うので、居飛車党だったときの感覚を思い出そうとしている、というところです。作戦選択で苦しむことも増えましたが、今はこういう時期なのかなあ、と思います。

 

ファンの方には「振り穴は指さないの?」と心配してもらうことが多いのですが、「振り穴をやめた」ということではありません。たまに登板させる予定ですので、気長に見守っていただければと思います。

 

ワールドカップ

 

最近は将棋に浸かっている時間が増えましたが、もともとサッカーが好きなので、今年のW杯は楽しみにしていました。試合をリアルタイムで観戦できるのは、時間を自由に使える棋士の特権ですね。とはいえ見続けていると生活に支障が出てしまうので、「一日一試合」と決めて自制していましたが。

 

好きな選手は、スペイン代表のセスク。MFで、司令塔の役割をこなすゲームメーカーです。個人的には、派手なストライカーよりも、職人的な選手のほうが好きですね。そうそう、W杯のあとは移籍交渉が盛んになるので、この時期になると移籍の情報が面白いんです。有名な選手がどこにいくのか、皆さんもお気に入りの選手がいたら、ぜひ注目してみてください。

 

実績のある棋士に

 

A級に上がってからの対局では、今までとは違う気迫のようなものを感じました。厳しい相手ばかりですが、自分の力がどこまで通用するか楽しみでもありますね。これからの目標としては、何か実績を積みたいなと思っています。NHK杯戦はもちろん、タイトル挑戦や棋戦優勝など。

 

タイトル戦というと羽生世代が強いのですが、最近は若手を含め全体的なレベルが上がってきているので、戦国時代になりつつあるのではと思っています。そこで活躍するには、チャンスをものにできる勝負強さなど、技術的な部分以外の強さも問われる気がしています。

 

最近の自分を振り返ると、タイトルを獲(と)った頃とは別人のようになったと感じます。振り穴を指すことも減りましたが、良くも悪くも変わっているということで……。どうか見捨てずに(笑)、たまに振り穴を指したときは応援してください。

 

※10月からは豊川孝弘(とよかわ・たかひろ)七段を講師に迎え、「豊川孝弘のパワーアップ手筋塾」が開講します。どうぞご期待ください!

 

■『NHK将棋講座』2014年9月号より

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