趣味

短歌で下の句に迷ったときは


2013.03.04

短歌は五・七・五・七・七のかたち。五音と七音の言葉の組み合わせで作る短い詩のこと。五・七・五ができても、七・七の部分がなかなかできない、という人は少なくない。

 

子どもたちが短歌を詠むときも同じ悩みを持つことが多いとか。「ナナちゃん」「おじいちゃん」「ゴー君」3人の対話形式でどのように下の句を完成させていけばよいのか、道筋をたどってみよう。

 

*  *  *

 

ナナちゃん「『さくらの木春はピンクで冬は白』、ここまでできた。後半の七七、なかなかいい考えが浮かんでこないなあ」

 

ゴー君「うちのおじいちゃんに見せてアドバイスをもらおうか」

 

おじいちゃん「ナナちゃんの短歌の上の句は、どこのさくらの木のことなんだい?」

 

ナナちゃん「小学校に立っている木だよ。校門のそばにあるの」

 

ゴー君「オレは気がつかなかったよ……」

 

おじいちゃん「学校とか、校門のそばとか、さくらの木が立っている場所を入れてみるというのもあるね」

 

ゴー君「ピンクと白って、色が二つ入ってるね」

 

ナナちゃん「『春はピンク』というのは花が咲いているときの色で、冬は雪が積つもると白く見えたなあ、というのを思い出して作ったんだよ」

 

おじいちゃん「すると春と冬という二つの季節の色のことをうたっているんだね。ナナちゃんは春と冬のさくらの色を思い出して、どんなふうに感じたのかな」

 

ナナちゃん「え〜。どんなふうに感じたかなぁ……」

 

おじいちゃん「ゆっくり考えてみたらいいよ。それが下の句の七・七に入ると、短歌がまとまると思うよ。

 

ナナちゃんは家でゴー君のおじいちゃんと話したことを思い出しながら、短歌の下の句を考えました。

 

さくらの木春はピンクで冬は白 校門のそばで見守っている

 

さくらの木春はピンクで冬は白 うれしくなって毎年見あげる

 

下の句の七・七がなかなかできなくて困ったときには、上の句の五・七・五でうたったまわりのことがらを思い浮かべてみましょう。自分の気持ちや、形、色、場所、季節、音、におい、さわって感じたことなどを。

 

■『NHK短歌』2013年2月号より

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