趣味

佐藤天彦七段、棋士同士の結婚式に出席


2014.06.27

昨年6月に入籍した及川拓馬(おいかわ・たくま)五段と上田初美(うえだ・はつみ)女流三段。その結婚披露宴が先日行われ、プライベートでも新郎新婦と友人同士だという佐藤天彦(さとう・あまひこ)七段が出席。幸せいっぱいのパーティの様子を綴る。

*  *  *

及川くんと上田さんとは、プライベートで他の棋士も交えて遊ぶこともある友人です。
皆で集まって遊ぶときは、誰かの家に集まってご飯を食べたり、ゲームをしたりすることが多いような気がします。

2人は、ゲームでは結構張り合っているような印象です。違っていたらすみません(笑)。
ちなみに、棋士同士では、結構仲が良くても頻繁に会うことは多くないように思います。
やはりそれぞれの棋士生活も確立してくると、なかなか予定を合わせて遊ぶというのも難しくなってくるのかもしれません。
その分、久しぶりに遊ぶときなどは、皆思い切り楽しんでいるような感じですね。

さて、当日は抜けるような青空のすばらしいお天気でした。

僕は挙式から出席したのですが、背面が一面窓になっているチャペルは、これ以上ないロケーションだったと思います。

そんな中で二人の門出をお祝いできたのは、本当に良かったです。彼ら二人が交際を始めたころから知っているので、このような瞬間に立ち会えたのは感慨深いものがあります。

続いて行われた披露宴では、仲のいい若手棋士たちのテーブルで、近くから二人の晴れの姿を見ることができました。

お料理もおいしく、気心の知れた仲間たちとの話も弾み、楽しい時間でした。そしてそんな中、共通の友人で僕の左隣に座っていた佐藤慎一四段が、二人のために立ち上がります。
これは、二人にお祝いのギター演奏と歌を贈るためです。

慎一さんはふだん集まって遊ぶときのメンバーでもあり、その独特な天然キャラで(と同じく天然の要素も持っているであろう僕が言うのもなんですが)、常に周囲の笑いを絶えなくする人気者です。今では少し珍しい、どちらかというと無頼派のイメージの棋士でもあります。

皆の前でギターを弾きながら歌を歌うのは相当緊張するはずですが、こういったところで披露できるのはさすが慎一さんです。僕はかなり近くでその演奏を見ることができました。緊張はしているようでしたが、無事最後まで歌いきり、会場中が拍手。当たり前ですが、棋士でこういう人はなかなかいません。

その後も、二人の親友である元奨励会員の方のスピーチがありました。和やかで優しい人柄で知られる彼の、緊張を含んだ少したどたどしい話しぶりに、皆が温かなまなざしを向けます。会場はまたしても幸せなお祝いムードに包まれました。

そうして式も終盤を迎える中、ふと気がつくと、隣の慎一さんの箸が進んでいません。心なしか口数も少ないようです。わけを聞いてみると「緊張した」との答え。このように、感情が素直に表に出るところも慎一さんらしいところです。

そんなこんなで、大変そうだった人もいましたが、最後まで幸せで楽しい雰囲気のパーティでした。及川くん、初美ちゃん、本当におめでとう。

■『NHK将棋講座』2014年6月号より

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