趣味

広瀬章人八段が「将棋部の人?」と聞かれた大学生時代


2014.06.23

左から番組の司会を務めるつるの剛士さん、広瀬八段、岩崎ひろみさん。写真:藤田浩司

NHKテレビテキスト『将棋講座』、Eテレ『将棋フォーカス』で講師を務める広瀬章人(ひろせ・あきひと)八段は棋士と大学生の二重生活を送っていたことで知られる。当時のエピソードを語っていただいた。

*  *  *

棋士と大学の二重生活

私の四段昇段は2005年4月1日付。早稲田大学への進学が決まっていて、春から棋士と大学生という2つの新しい生活が始まりました。

プロと奨励会員との違いは、なんといっても将棋を指して対局料がもらえることです。人に見られる機会も増えましたし、とりあえず場数をこなすという感じではなくなりました。当然勉強法も見直すべきだったんでしょうけど……。また、最初は6時間(順位戦の持ち時間)なんて「使い切れるわけがない」と思っていたんですが、2〜3年もすると自然に使っていました。よく通っていた道場との距離は遠くなりましたが、全国の振り穴好きのファンの方に声をかけてもらえるようになって、知名度が上がったんだなと思いました。

大学ではまさにキャンパスライフを謳歌(おうか)しました。将棋部の方々と一緒に遊んだりして、楽しく過ごしていましたね。試験と対局の日程が重なって「試験を延期してほしい」とお願いしたら、事務の方に「将棋部の人?」と言われたことも、今となっては懐かしい思い出です。

振り穴を指し続ける

ご存じのとおり、プロになってからも振り穴は指していました。振り穴は、一方的に殴って勝つ展開が醍醐味(だいごみ)。格上に一発入るチャンスがあり、その逆もある戦法で、そういう点が魅力ですね。とはいえ私が勝つときは、相手の攻めをうまくしのぐパターンが多かったような。私の序盤力だと、立ち上がりからうまくいくことは少なかったので……。

印象に残っている対局は、2009年のNHK杯戦ベスト8、佐藤康光九段との対戦です。優勢になった将棋を逆転負け。早指しには自信があったんですが、トッププロの懐の深さを思い知りました。ちょくちょく負けることがあって、実はそのたびにやめようと思っていたんですけどね。自分は感覚派なので、それが振り穴に向いていたのかも。突き詰めて考えると「ダメだ」と思っていたかもしれませんから。

■『NHK将棋講座』2014年6月号より

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