趣味

高群佐知子女流三段、母娘対局の日も近い?


2014.06.16

家族皆が将棋を指す将棋一家に生まれ育った高群佐知子(たかむれ・さちこ)女流三段。今では15歳になる娘さんもプロ棋士を目指すようになり、母娘対決も近いか……と期待されている。

*  *  *

「将棋一家ですね」と、よく言われるようになりました。

最近はご存じでない棋士もいらっしゃるくらいですので紹介させていただきますと、主人は塚田泰明九段で、結婚して(いつの間に)18年たちます。そして15歳の娘、13歳の息子という家族構成になっております。

夫婦で棋士だと自然に子供もその道に…ということはなく、我が家ではルールを教えてもその後は特に家で指すこともありませんでした。それがひょんなことから某大会に娘を参加させたことがきっかけで娘の中で火がついて、現在、プロ棋士を目指し研修会に通い腕を磨いている日々です。

そういうことから、「将棋一家」とお声かけいただくことが増えたわけですが、息子は将棋を指さないので、あてはまるのか微妙だったりしますが(苦笑)。

娘が将棋を指すようになって、自分の子供のころは…と思い返すことがあります。私は当時の女の子がだいたいそうであったように、父に教えられ小3で始めました。母、姉、弟、家族5人皆将棋が指せて、これぞ将棋一家でした。楽しいと感じるより、指すのが当たり前のような環境。将棋を本当に面白い、楽しい、強くなりたいと自分で思うようになったのは、2、3年たってからのことです。でも、そういう気持ちになってからあっという間に有段者になったりして、気持ちは将棋に表れるのですね。

真剣になってからは、将棋会館のスクールや道場、吉祥寺にあった道場で毎日のように指していました。しかし、中学2年の終わりに父の転勤で世田谷区から埼玉県本庄市に移り住むことになり、ガラッと環境が変わってしまいます。どこに行くにも便利だったのが、将棋会館まで2時間半もかかるようになり、ここでかなり根性が養われた気がします(笑)。そして引っ越しをしてから1年後に女流棋士になりました。

それから数十年、娘が同じ道を目指すとは想像もしていませんでしたが、偶然とは言え、娘の最初の子供教室の先生は、私もお世話になった指導棋士の小田切秀人五段だったり、現在娘が通っている将棋サロンは、私が通っていた吉祥寺の道場が移転したものだったり、なにか運命的なものを感じます。

現在はアマチュアでも予選を勝ち抜ければプロ棋戦に参加できるようになり、昨年はまさかの親子対決の危機(!?)までありました。願わくばその実現は先であってほしいような、早く負かされたいような、まだ負けたくないような…、複雑な思いが渦巻く今日このごろです。
最後に、女流棋士は今年で発足40周年です。今後も魅力ある女流棋界であるように、女流棋士会役員としても頑張って行きたいと思っています。

■『NHK将棋講座』2014年6月号より

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