趣味

お酒も楽しめる大人の囲碁大会「宝酒造杯 クラス別チャンピオン戦全国大会」


2014.03.22

撮影:大西二士男

昨年の12月8日、第6回宝酒造杯チャンピオン戦の全国大会が、ホテルグランヴィア京都(京都市)において開催された。今回より戦いの場を、主催する宝酒造の本社がある京都に移し、アマチュアトップクラスの名人戦からハンデ戦となる級位戦まで、過去最高となる108人がそれぞれのクラスの頂点を目指し、熱戦を繰り広げた。予選には延べ6600人の参加者が集ったというこの大会の魅力を、菅野健一さんがレポートする。

 

*  *  *

 

宝酒造杯クラス別チャンピオン戦は、今年で6年目を迎える。囲碁人口の減少が叫ばれて久しいなか、本大会は囲碁界の救世主と言ってもよいのではなかろうか。すばらしい規模と充実した内容を伴った大会として、年々着実に発展してきているのだ。

 

全国大会の予選を兼ねる地方大会は、今年から広島大会が新たに開催されたほか、京都大会と東京大会では参加者が1000人を超すなど、延べ6600人の参加者が集った。第1回大会の実に3倍以上の規模に達したこの大会の魅力は、お酒を飲めることはもちろんだが、大人の囲碁ファンが楽しむために考え抜かれた大会運営にあるといえよう。

 

段級位認定戦も兼ねるこの大会は9つのクラスにレベル分けされ、初段から六段までの各段戦の上に県代表レベルの名人クラスがあり、級位クラスはハンデ戦で2クラス用意されている。また、各クラスには女性特別枠も設けられ、最近は女性の参加者が多く見られるようだ。

 

本大会の一番の特徴は、予選大会に複数回参加できることであろう。地元の大会だけでなく、他の地域の予選大会に好きなだけ出場できるのは、囲碁ファンにとってはうれしいことだ。仙台大会で敗れた方が札幌代表に、東京大会での屈辱を果たし仙台代表に、名古屋で負けたが京都代表に…というような方がたくさん現れているのも、この大会のユニークさを物語っている。

 

また、今回から新たに交流囲碁大会が催され、3大会以上に参加された180名(!)の中から約30 名が抽選で招待されて、指導碁と懇親会を楽しんだ。

 

「前回も今回も、3か所以上の大会に参戦して楽しんでいます。お酒が大好きなので一局打っては飲んで、の繰り返しです(笑)」と交流囲碁大会に参加された野中文子さん。60歳のときに囲碁を始めて十数年、今は1級の腕前だそうだ。

 

そのほかにも、宝酒造杯を囲碁鍛錬のための主戦場とされている方が多くいるようだ。前回大会で8地区、今回大会では10地区を回ったという級位者クラスの疋田健一さんは「マラソンの川内優輝選手と同じように、宝酒造杯で真剣勝負を重ねることでかなりスキルアップできています」とその効果を語る。

 

もうお一人、全国10か所を回ったという83歳の男性は、毎回夫婦で現地に向かい大会翌日は温泉に出かけるなど、一年を通しての娯楽として宝酒造杯を楽しんでいるそうだ。

 

■『NHK囲碁講座』2014年3月号より

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