趣味

ペットボトルでイネを栽培! お米は収穫できるの?


2014.03.16

植えつけから3か月経った頃の様子。

園芸の楽しさを世に広く伝える活動に携わっている竹下大学(たけした・だいがく)さん。『趣味の園芸 やさいの時間』誌上で隔月連載していた「大学さんのフリースタイルベジタブる」が3月号で最終回を迎えます。自由な発想で家庭菜園を楽しむ様子をレポートしてきた本連載、ラストではなんと、ペットボトルでイネを育てます。

 

*  *  *

 

イネを育てて見えてくること

 

一度は育ててみたい食用植物は何かと尋ねられても、イネという回答はなかなか出てこないだろう。それでも「イネは自宅で簡単に育てられますよ」と紹介すると、多くの人が自分もやってみたいと興味を示すのだから面白い。身近すぎて気づかないけれど、なくてはならない大切なもの。イネの存在はまるで酸素のよう。

 

実際にペットボトルで育ててみたら、イネが特別な存在であることがわかった。田植えから5か月間で収穫できるのも魅力的だし、基本的に病虫害の心配がないのもありがたい。穂が顔を覗かせてから黄金色に変わっていくまでの様は感動的ですらある。

 

2リットルにも満たないわずかな土で育てていると、日照りで干上がってしまうことがよくある。しかしどんなにしおれても、必ず復活してくれる。かつて日本で起きた飢饉のときは、これほど丈夫な植物でさえ実を結べなくなるほどの大変な状況だったのだろう。そのことを思うと、食べ物のありがたみが身に沁みて感じられる。

 

こんなふうにボクの場合は、イネを眺めながら、はるか昔の田園風景に自然と思いを馳せることがあった。これはほかの野菜の栽培では味わえなかったこと。昆虫のイナゴは稲子と書くが、イネを育てながら物思いにふけってしまうボクも、きっとイネの子なのだ。

 

■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2014年3月号より

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