趣味

茶道の初心者がまず習う「割稽古」の重要性


2014.03.03

帛紗はすべての点前を通じて、器物をふき清める大切なもの。撮影:竹前 朗

茶道の初心者は、最初に割稽古(わりげいこ)を習います。点前作法を構成する一つひとつの所作を取り出して稽古し、身につけるものです。茶道の原点ともいえる割稽古の重要性、そして、それぞれの所作にこめられた意味とは——。

 

*  *  *

 

割稽古では、帛紗(ふくさ)をさばく、棗(なつめ)を清める、茶杓(ちゃしゃく)を清めるなど、さまざまな所作を稽古します。全体を通して大切なことは、基本の構え、すなわち姿勢です。肩の力を抜き、ゆったりと上半身を構えます。所作をしている最中にも、この構えが崩れないように心がけましょう。

 

それぞれの所作にどのような意味が込められているのかも、理解しておきたいものです。

 

清浄な茶室で棗や茶杓を清めることは、道具を清めるばかりではなく、自分自身の心を清めることにもつながり、客への「もてなしの心」の表れでもあります。

 

茶筅(ちゃせん)通しは、真新しい茶筅の穂先を湯で温めて柔らかくする、あるいは穂先が折れていないか確認する、という実用的な意味も含みますが、その一連の動作を行うことは、客のためにおいしい一服を点てようという心の表れでもあります。

 

割稽古は茶道の稽古が進んでいく中でも、何度も立ち返って繰り返すものです。利休道歌(千利休の教えを初心者にもわかりやすく歌にしたもの)に「稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一」という歌がありますが、割稽古はまさに「その一」にあたるものであり、茶道の稽古の原点といえます。

 

■『NHK趣味Do楽 茶の湯 裏千家 茶の湯と出会う』より

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