趣味

露の団姫さんが落語家・尼僧の二足のわらじを履く理由


2014.01.06

右から団姫さん、釈さん。撮影:武藤奈緒美

天台宗の僧侶でありながら、団四郎門下の落語家として、年間250席以上の高座をこなす露の団姫(つゆのまるこ)さん。落語と仏教のつながりを掘り下げて読み解く番組『NHK趣味Do楽 落語でブッダ 落語がわかる 仏教が楽しくなる』では、第4回の放送で古典落語「松山鏡(まつやまかがみ)」を披露しています。

 

番組の講師を務める浄土真宗本願寺派 如来寺第19世住職の釈徹宗(しゃく・てっしゅう)さんが、露の団姫さんに落語家と尼僧という二足のわらじを履くに至った経緯を聞きました。

 

*  *  *

 

 この番組は落語と仏教に橋を架けようという、そんな主旨なんですが、実にふさわしい方に登場していただいたな、と。まさに “ひとり落語でブッダ”状態ですね(笑)。

 

団姫 まぁ、落語家でありながら、出家もしておりますんで。落語家としてはプロで、お坊さんとしてはアマ(尼)といったところです(笑)。

 

 ふふふふ。天台宗の尼僧様であられるわけですが、そもそもどうして仏門に入ることに?

 

団姫 幼稚園くらいのときから、人間は死んだらどこに行くんやろってことがすごく不安やったんですけど、中学生くらいのときに、この世の中には宗教というものがあるということを知りまして。ほなら、高校生になったらお金貯めて、宗教の勉強をしようと思ったんですよ。で、最初に聖書を買って、次にコーランを買って。で、どちらもすばらしいんですけど、何か違うなと思いまして。で、しゃーなしに仏教経典を読むようになったんです。

 

 ハハハ、“しゃーなしに”ね。仏教といえば、お葬式ばっかりしているというような?

 

団姫 日本という国が仏教国でありながら、国民がキラキラしてないのは、仏教のせいじゃないかなーと。

 

 ほぅ、難しいこと考える高校生ですねぇ(笑)。

 

団姫 でも、仏教の教えに出合いまして、これはすばらしいものやな、と。で、中でも『法華経』っていうお経が好きになったんですね。そしたら、その『法華経』には、このすばらしさを知ったのなら、どんどん広めなさいよ、ということが書いてありまして、じゃあ私もコレを広める人になろうとまず思ったんですよ。と同時に、ちょうどそのころ、落語家になりたいという夢もありまして。

 

 じゃあ、高校時代、同時にふたつの道筋が開けてきたんですね。

 

団姫 はい、お坊さんにも、落語家にもなりたいし、ほんなら、どっちにもなろうかな、と(笑)。

 

 最終的にはそれがかなったわけですが、最初は落語家から始められたわけですね。

 

団姫 高校卒業後、すぐに入門しました。大阪にもいろいろな一門がありますが、落語家にも、お坊さんにもなろうと思ってるんで、いろんな師匠のことを勉強しました。

 

 ほうほう。ホントによく勉強する人ですねぇ(笑)。

 

団姫 いやいや、学校の勉強はダメでしたけど(笑)。で、入門した露の一門というのが、大もとの師匠が露の五郎兵衛といいまして……。

 

釈 初の職業噺家といわれる、元日蓮宗の僧侶だった方ですね。

 

団姫 はい。お坊さんだった方が始祖だったら、私もこの一門に入ってやってみたいな、と。

 

■『NHK趣味Do楽 落語でブッダ 落語がわかる 仏教が楽しくなる』より

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